第3話に登場する七里ヶ浜周辺
第3話(「星のトンネル」)では、朝保育園にツヨシくんとネネちゃんを、通園バスで送り届けるよう頼まれたコメットさん☆が、寝坊してしまい、二人を江ノ電で送り届けたあと、由比ヶ浜の沙也加ママさんのお店に報告に行き、長話されたあと、景太朗パパさんのヨットに乗って、ケースケの「かがやき」に出会い、しかし最悪の初対面になる…というストーリーでした。この回では、何度も七里ヶ浜の海と、海岸へ降りる階段などが描かれます。
それらをカットを追って見ていくことにしましょう。なお江ノ島のヨットハーバーもポイントとして描かれますが、江ノ島については、江ノ島周辺のところで取り扱うことにします。
カット番号1(便宜的に付けた番号で、絵コンテなどのカット番号とは異なります。以下番号のみとします):まずは向こう向きに寝て寝坊しているコメットさん☆が映ります。コメットさん☆は「ヨタ話」のところでも示しましたが、右を下にして寝ることが多いですね。
2:ツヨシくんとネネちゃんに、ほっぺをつついて起こされるコメットさん☆。眠りを妨げられて不快そうな表情(笑)。
3:園児服のツヨシくんとネネちゃんが映ります。
4:びっくりして飛び起きるコメットさん☆。
5:「わあ〜、寝坊したぁー」と言いながら、パジャマのままベッドの布団(毛布?)をはねとばします。
6:ものすごい早業で着替えた?コメットさん☆は、階段の手すりにまたがり、そのまますべって下へおります。このカットは、初代「ミンキーモモ」にも、非常に類似のカットがあり、当時を知っているファンは、気付いた人もいたかもしれません。
7〜20:コメットさん☆は家の中を走り抜け、玄関から門を抜けて、鎌倉山バスロータリーに向かいます。保育園の送迎バスは、そこにやってくるのです。この鎌倉山バスロータリーのシーンについては、「鎌倉山周辺」のところで扱う予定です。
21〜26:コメットさん☆が家に戻ってみると、ツヨシくんとネネちゃんは、ガレージの前にいました。二人は木をロケットのようにして、星力で飛んでいくことを期待しますが、星力が足りません。それで…。
27〜28:とりあえず歩いて行くことにしたコメットさん☆たち。鎌倉山を海に向かって下りていく道を歩きだします。このカットについては、「鎌倉山周辺」のところで扱う予定です。
29:他の交通手段がないか尋ねるコメットさん☆に、ツヨシくんは「電車があるよ」と答え、コメットさん☆は「その電車にはどうやったら乗れるの?」と、実にお姫さまらしい?質問をして、ツヨシくん、ネネちゃんにあきれられます。
30:カメラはパンアップしながら、歩くコメットさん☆たちの背と、遠くの海を映します。
31〜37:ここからは、「稲村ヶ崎駅周辺」のところで紹介している、稲村ヶ崎駅のシーンと、江ノ電300形電車305−355編成に乗車して、鎌倉駅に向かうシーンになります。
38〜40:305編成車内のカットで、ドア窓から外を見る三人を映したカットになり、次いで窓の外から車内を見たカット、さらに極楽寺トンネルを抜けていく江ノ電300形のカットになりますが、ここは「江ノ電の線路・電車関連」のところをご覧下さい。ネネちゃんの「次がママのお店のある駅だよ」というセリフは、極楽寺−長谷間を走る電車を映す部分に入っているので、本来は違っており、「次の次…」が正しいことになります(江ノ電の駅は、稲村ヶ崎→極楽寺→長谷→由比ヶ浜→和田塚→鎌倉と続きます)。
41:鎌倉駅西口に到着します。作品では一見東口に見えますが(タクシーの多さなど)、よく見れば意匠などが西口で間違いありません。
東口と錯覚するのは、タクシー台数が多く、もっと右側までびっしりに描かれるためと、左側のJR横須賀線鎌倉駅舎が省略されること、一部駅舎の構造が異なって描かれるためですが、東口はまったく意匠が異なり、前の垂れ幕部分、差しかけの部分、とんがり屋根の形状、車両進入禁止の標識などから、おおむねこの位置から右へカメラがパンするように描かれているのがわかります。2004年10月29日撮影。協力:Naka氏。
42:自動改札を抜けて走り出す三人。このカットも後ろ側にあるコインロッカーの格子模様と、天井の蛍光灯の列が決め手となって、下の画像の位置であることが確認されました。
作品の描写は、例によって実に忠実で、色の違いはあるものの、まさにこの位置です。ただ駅の軒先がわずかに映るため、もう少し下がって撮影した方がいいのかもしれません。なおコメットさん☆たちが通ってくるのは、この中央に見える通路ですが、通れる向きは逆転しています。また作品中でも、このように左下がりに描写されています。看板類、右側のグッズコーナー窓口などは、省略されて描かれます。2004年10月7日撮影。
43〜53:保育園に到着して、無事ツヨシくんとネネちゃんを送り届けたコメットさん☆。有希先生から注意を受けたりしますが、バトンでマークを付けたりします。飛べるほどはない星力も、マークをする程度には残っていたようです。これら一連のカットは、保育園のモデルが特定できた場合に、画像と解説を付けることにします。
54〜59:コメットさん☆は、ツヨシくんとネネちゃんを遅刻させてしまったと、沙也加ママさんに報告するため、道に迷いながら、由比ヶ浜に向かいます。このあたりの路地は特定に至っていません。
60:海に出たコメットさん☆は、由比ヶ浜沿いの国道を、沙也加ママさんの店を探して歩きます。この部分は、「由比ヶ浜周辺」の第3話のところをご覧下さい。
61〜88:お店を見つけたコメットさん☆。店内の商品の面白さ具合を見て、「かがやきがある」とか言ったものだから、えんえんと沙也加ママに話し込まれます(笑)。同じお店そのものは存在しませんが、場所はほぼ特定できているので、将来的には画像をできる限り追加する予定です。
89:ラバボーの「かがやきセンサー」の「指示」で、コメットさん☆はかなりな距離を歩き、七里ヶ浜の海岸に出ます。
コメットさん☆が「まーだ?」と言いながら、画面に入ってくるのはこの位置になります。ここは七里ヶ浜のファーストキッチン横の階段です。作品中ではカメラは右から左にパンしながら、画像左上に映っている江ノ島まで映します。決め手は堤防のこちら側面のコンクリのジョイント部形状(手すり根本の四角形は厳密に再現されています)などです。また海岸線の波打ち際から防波堤までの距離なども参考になります。
作品中では、防波堤の手前よりぎりぎり(画像で防波堤の上面の色が変わっているところ。クリーム色矢印)にラバボーが座り、そのすぐ手前にコメットさん☆が、向こう向きに立っています(ピンク色矢印)。コメットさん☆のすぐ右側は、国道の歩道として描かれ、画像で車の止まっている駐車場、奥の防波堤の引っ込み、側溝、ファーストキッチンの建物(右端に写っている)などは、無視されます。階段の角度など全体に多少デフォルメがありますが、海と陸地の位置関係は、かなり忠実です。2006年8月28日撮影。撮影協力:Naka氏(当日腹痛にもかかわらず、多大な協力をいただきました。ここに感謝の意を示します。以下同日日付のものは同じ)。
90:コメットさん☆は、「あれってパパのヨットがいるところだよね?」と指をさします。
この場所は、89の画像から、真後ろを見たところにあたります。コメットさん☆は、バストアップで映りますが、それを忠実に実際の風景として撮影すると、画像のようになります。作品中コメットさん☆の背後、コメットさん☆に向かって左後ろには、お店とヤシの木が描かれますが、実際にあるのは、近くの林と、ホテルのバンケットホールの一部、それに電柱です(苦笑)。このカットは、明るいコメットさん☆がいいですね。2006年8月28日撮影。撮影協力:Naka氏。
91:沖を行くウインドサーフィンの人々を、コメットさん☆は見つめます。
作品中では、大きな波がうねる沖を、するするとウインドサーファーたちが行く光景が映りますが、実際の風景としては、水平線までがかなり遠いので、あまりそのような風景を見ることは出来ないと思えます。場所として矛盾のないところは、上の画像の位置になりますが、特にこの日は波が穏やかで、イメージ的には、ただの海原という感じになりました。2006年8月28日撮影。撮影協力:Naka氏。
92:次いでコメットさん☆とラバボーを、ややあおり気味に見たカットになります。
「あれくらいならできるかな?」とコメットさん☆。この地点で、ややあおり気味にコメットさん☆とラバボーが映ります。89のカットで紹介した時と、人物の位置関係は同じです。ここでコメットさん☆は、沖をすべっているボードセイラーを見て、そのまねをして江ノ島に向かおうと考えます。非常に忠実な描写ですが、階段の幅が実際より狭く描かれることと、防波堤の形状、階段手すりの高さなどが、作品と実際で異なりますので、向こう側の手すりの見え方も含めて、撮影の「センス」が要求されるところかもしれません。2006年8月28日撮影。撮影協力:Naka氏。
93:「近道しよっ」というコメットさん☆に、びっくりするラバボー。防波堤上にそのままいるところです。
89のカットの位置のまま、ラバボーは、コメットさん☆の言葉にびっくりして、目をぱちくりします。その場所はこの画像の位置です。この画像いっぱいにラバボーが映るという感覚です。わずかに防波堤の幅が広めに描かれているような気がします。左上は防波堤の下の砂浜です。2006年8月28日撮影。撮影協力:Naka氏。