●11:コメットさん☆は浮き上がっていく星のトレインを、目で追って見送ります。少し不安げに見えないこともない表情です。
場所としてはこの位置になります。このように撮影するには、ホーム端ギリギリまで下がらねばならず、ちょっと怖いです。作品中では、わずかにコメットさん☆をあおり気味に写しています。2004年11月26日撮影(撮影協力Naka氏)。
●12:空に消えていく星のトレインが、下から見上げるように映ります。
ちょうどこのような角度で描かれますが、もう少し向こう側(3番ホーム)のホーム屋根と、手前側(4番ホーム)の屋根が近接しているように描かれます。また向こう側ホームの屋根の、石綿スレートの波は描かれません。実際には、中央を横切る架線があるので、星のトレインはこの架線を切断するか、もしくは一時的に消さないと、空には舞い上がれません。この画像の中央部付近で、星のトレインは宇宙に飛び去ります。2004年10月29日撮影。
●13:コメットさん☆は、星のトレインを見送ると、駅の外に出ようとします。当然切符を持っていませんし、そもそも駅は営業時間外の未明でした。そのため作動していない自動改札をまたいで通るのですが…。
ラバボーを肩にのせ、一番右の通路をまたいで通ろうとしますが、閉まっている扉に、大事なところをぶつけて、転びそうになりながらも恥ずかしそうに、回りをさっと見渡し、お尻に手をあてて、ほおを赤らめます(笑)。
場所としてはここになりますが、作品中には、もうわずかに左よりから、かつもう少し上まで映ります。しかし、これよりさらに手前に下がりますと、入口脇の柱がじゃまになるので、まったく同じアングルでの撮影は、困難と思われます。また改札機に合わせて写真を撮ると、背景の位置にずれが生じるなどなかなか難しいところです。右側の壁や、シャッター(画像のさらに手前にある)など、作品中では省略されている部分がありますが、奥の「江ノ電グッズコーナー」の壁と、窓口、またコインロッカーは、位置関係などそのままほぼ忠実に再現されています。2004年10月29日撮影。
参考までに、作品中と同じような高さに合わせて撮影した画像をお目にかけます(下)。やはり実際との食い違いが生じて、同じように撮影するのは困難でした。作品はやはり「絵」ですので、それなりのデフォルメがなされていると言えますが、それがなんの不自然もなくなされているという点で、これは感嘆に値するでしょう。2004年11月10日撮影。
●14:コメットさん☆は駅前に出ます。そしてラバボーに「誰もいないね」と。
それに対して、ラバボーは「まだ暗いからだボ」と、なかなか的確な?答えを返します。画像は作品中よりやや奥よりからの撮影となっていますが、この画像でさらに下がっての撮影となると、右側に御成通りの入口案内ゲートの足が入ってしまいそうで、さらにアングルについて検討を要すると思えます。
作品中では、右側から中央に見える分離帯に向けて、コメットさん☆は歩いてきます。なお、手前にロータリーと歩道を仕切る柵が映りますが、実際にはその部分は、御成通りに通じる部分になるので、柵はありません。2004年10月29日撮影。今後もう少し下がって撮影ができるのか、再度検討したいと思います。
●15:コメットさん☆は江ノ電の駅舎を背景に、「じゃあ、もう少しどこかで寝てよっか」と、とんでもないことを言い出します。
画像の位置で、アップのコメットさん☆とラバボーが映ります。コメットさん☆をあおり気味にとらえたカットで、適当な寝場所を探している様子…。本気で寝る気だよ…コメットさん☆…(苦笑)。2004年10月18日撮影。
このあとはしばらく、ツヨシくんとネネちゃんのカットが続きます。私たちにはじめてその姿を見せてくれる藤吉家の人々、ということですね。