第39話に登場する横浜市内

 第39話(サンタビトになりたい)は、コメットさん☆とメテオさんの想いの違いや、メテオさんの美しい姿、それとイルミネーションなどが非常に印象的で、さらに王様が娘であるコメットさん☆を気遣う心や、「自分が楽しくなければ、人を楽しい気分にさせることなどできはしない」という格言が、さらりと語られるなど、テーマ性に富んだストーリーであったと思えます。またコメットさん☆の人柄を、あらためて感じさせる話でもありました。

 その中で、横浜の風景が、緻密に描写され、特にいくつかのポイントは、非常に重要なセットとして用いられます。それらを実際の場所へ出かけて、このストーリーの面影を、おおむね描写された順に追ってみたいと思います。


 まず冒頭には、右下から左上にカメラがパンしながら、きらびやかにイルミネーションされた、どこかの商店街が映ります。ここはどこでしょうね?。


ファーストフード店3階から見た伊勢佐木モールの画像


 このカット単独で場所を特定するのは困難かと思いますが、その後に続くカットから判断して、おそらくこの横浜・関内駅前の「伊勢佐木モール」(伊勢佐木町)の、デパート「マツザカヤ」前をイメージしているものと思われます。この画像は、マツザカヤ前の「ファースト・キッチン」3階から撮影しました。2004年12月11日撮影(撮影協力:Naka氏。以下同日日付のものは同じ)。

 余談ですが、ここで使われているBGMは、BGM集に収録されていません。残念ですね…。


 続いて、ロングにひいたカットの中で、コメットさん☆が、木を取り囲むようにつけられたパーチ(棒状の簡易な腰掛け)に、ひょいと腰掛けているのが見えます。


伊勢佐木町マツザカヤ前の画像です


 伊勢佐木モールの街路樹は、おおむね回りに枠が取り付けられ、パーチのようになっていたり、ベンチ状に加工されたりしています。回りの様子から判断して、作品中でコメットさん☆が座っているのは、おそらく画像中央左側の男性が3人いるあたりの木のところと思われます。ここは、伊勢佐木モールマツザカヤの前、左側です。しかし、パーチの形状が異なっていること、イルミネーションは、それほど派手ではないこと、周辺の様子(自転車の駐輪や、タイル状の路面、建物ウインドーの形状など)、木の本数が決定的に少ないことなどから、場所として忠実に再現されているのではなく、かなりなデフォルメが入っていると考える必要があります。またあまり良好な撮影環境では、ありませんでした。2004年12月11日撮影。午後5時頃の風景です。


 コメットさん☆は、もの思いにふけっています。思い出すのはイマシュンのこと…。クリスマスのミニライブに来て、と誘われて…。ラバボーもティンクルスターから顔を出し「姫さま、気になるのかボ?」と。このカットは、ちゃんとまばたきするコメットさん☆が、ちょっと可愛らしいですね。


マツザカヤ前の街路樹部分の画像です


 コメットさん☆が座っているパーチからすれば、一応コメットさん☆の横顔の向きなどから判断して、実際の場所としては、ここになると思われます。しかし、作品中のカットでは、道の反対側の店の向きが、右から左へ流れるように描かれ、実際の場所、および作品中でもやや矛盾しています。この辺はかなりデフォルメ的な描き方なのだと思いますが、コメットさん☆がもとの位置から移動していないので、作品中のように木が右側に描かれるのはおかしく、この画像のようになるはずではあります。2004年12月11日撮影。


 そんなぼーっとしているコメットさん☆のところに、ツヨシくんとネネちゃんがやってきます。「パパたちまだ?」と。おそらく付近の店から、出てきたのでしょう。二人は元気いっぱいです。


マツザカヤ前の街路樹脇から前の店を見た画像


 パーチに座ったまま、後ろに手をついているコメットさん☆と、その左にツヨシくんとネネちゃんが映ります。向こう側には格子のはまったガラスのウインドウと、観音開きのドアをもつ店があります。一応、実際の場所としては、このような感じになると思いますが、向こう側の店がどうであるかも含めて、忠実とは言えません。しかしまあ、この場所自体が、イメージ利用と言えるので、それはそれという気もしますね。2004年12月11日撮影。


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