第39話に登場する横浜市内続き・山下公園周辺
続いて場面は変わり、山下公園を歩くコメットさん☆のカットになります。山下公園の岸壁に沿ってつけられた手すりのある道を、左から右にコメットさん☆が歩きます。
左隅にゴミ箱、右寄りに2つのベンチが見えるカットで、手前は草地、その向こうに道と手すり、海、そして遠くに夜景…というところを、左から右に、コメットさん☆がラバボーに、「やめておいたほうがいいボ」と言われながら歩きます。実際の場所としては、ゴミ箱の場所が異なり、ベンチがたくさんあるということ以外は、一応ここでいいと思いますが、本来は、もう少し前に出て撮影すべきと思われます。画像の場所は、左側のゴミ箱に合わせて撮影していますが(ゴミ箱の位置やベンチの数は、放送当時と異なっている可能性もありますね)、そうすると海までが遠くなり過ぎ、海面が写らない、手前の樹木が入ってしまうなど、印象が変わってしまいます。そのためここでは、手すりの形状や、位置関係の忠実さをはかる画像と考えて下さい(苦笑)。2004年12月11日撮影。
コメットさん☆は、ラバボーが止めるにもかかわらず、「だってお友だちだよ」と言いながら、海に面した手すりに肘をついて、ラバボーと会話をします。コメットさん☆は、やっぱり「箱入り娘」というか…。わざと「友だちだけれど…本当は…」と思おうとしている、微妙なコメットさん☆の心理が現れていると言うか…(微笑)。
そうしているうちに、「My Muse」のイントロがかかりはじめ、そっちを向くコメットさん☆。すると氷川丸のイルミネーションが点灯をはじめます。
このカットでは、コメットさん☆の右前に、舳先をこちらに向けた「氷川丸」が、係留されているように描かれますが、これは実際とは異なります。氷川丸は、山下公園から突き出た桟橋に係留されているので、角度が作品で描かれるのとは、90度異なります。ただし、画像を見るとわかると思いますが、このカットが、氷川丸をモデルとして描かれているのは確実で、コメットさん☆との関係に忠実な角度から撮影すると、上の画像のようになります。なお、氷川丸のイルミネーションは、日没からなので、作品中のように、夜のある時間から突如…ということは、実際にはありません(つまりは作品の演出です)。
ちなみにコメットさん☆が実際にいたと思われるあたりから、氷川丸を撮影しますと、下の画像のようになります。
ここは丸く海側に突き出したところですが、位置関係からすると、この場所が妥当な気がします。氷川丸の向きが、作品とは異なることに注目して下さい。いずれも2004年12月11日撮影。
氷川丸から伸びる電球の帯に、次々にライトが灯っていくさまを見て、驚くコメットさん☆。ライトは氷川丸→網状に道の上に渡された電線→山下公園の木々の順で点灯していきます。なかなかロマンチックですね…。コメットさん☆の思い出になるかな?。
実際は、氷川丸から山下公園に、イルミネーションが連続することはありません。また、道沿いに適当な木も見あたりませんでした。それにしても、この作品での演出は、非常に印象的です。いかにもありそうなシチュエーションに描く、スタッフ諸氏の巧みさには、まったく脱帽です。
次いで、ライトは木々に灯り、クリスマスツリーのようになりながら、それを見るコメットさん☆を海上から映します。
そして振り返るコメットさん☆。ここのカットでは、山下公園の手前側にあるビル群を背景にしています。つまりコメットさん☆は、その場で一回転していることになります。
イメージとしてはこんな感じです。作品中には、この画像に見られる「横浜マリンタワー」は出てきませんが、周辺のビルなどの参考画像ということで掲載しました。横浜マリンタワーは、山下公園の、氷川丸より右手前にありますが、クリスマスの近くになると、このようにグリーンと赤の「クリスマスカラーライトアップ」になるそうです。2004年12月11日撮影。
ややロングにひいた場所から、コメットさん☆の後ろ姿と、氷川丸、それに差すレーザー光線?のような光の帯が映ります。カメラは寄りで撮った感じです。よけいな話ですが、コメットさん☆の着ているものは、なんだか貧相なのが気になります。もう少しいろいろ着せてあげて欲しかったなぁ…。
横顔のメテオさんが、歌い始めます。
イマシュンのファンとおぼしき女性たちが走っていきます。これは山下公園の道から、左前方をややあおり気味に見た位置になると思われます。
続いて、イマシュンとメテオさんが歌っているカットになりますが、これは氷川丸の中です。氷川丸の解放デッキ部分で、コンサートを開いている模様です。メテオさん、こんなところを手配したのか!。やるな…(笑)。
氷川丸で行われた、イマシュンのコンサートは、開放部分の形状から、この画像の場所で行われたと考えられます。しかし、実際には、桟橋の幅は狭く、作品中では下に人々が多数集まっていますが、とてもそのようなことは出来ません。これは、氷川丸の位置が、作品では山下公園に「接岸」しているように描かれているため、それに伴って聴衆は山下公園の道に集まっているように描かれるからですが、実際には、「接岸」位置が異なるため、これも作品の演出ということになります。そもそも真下は、一般の立入禁止の場所なので、この画像の位置から撮るのが精一杯でした。2004年12月11日撮影。