ティンクルコメットさん☆用を試作する
コメットさん☆が、通常変身(なのか?)をして、「ティンクルコメットさん☆」になると、星形の耳飾りをしています(まれにしていないことがありましたが…(笑))。これを製作するのは、ちょっとした問題があります。それは耳たぶに少しかかるようなところに着けているにもかかわらず、星力を使うときなどに、少し揺れることです。
通常、耳たぶにかかるということは、イヤリングの金具と、星形の飾り部分は、接着されていると考えるべきなのですが、揺れるということは、金具と飾りは分離していて、リング状の金具などで結ばれているということです。
これはなかなか再現が難しいような気がします。耳たぶより前方に、星形の飾りを浮かせておかなければならない(そうでないと揺れない)からです。
そのためいろいろな方法を考えました。当初は真鍮板から切り出した板を、イヤリング金具にハンダ付けすることも考えましたし、釣り具のスイベルという金具を利用するなども検討しました。結局試作して検討するしかなく、実際にいくつか試作品を作って、問題点を抽出するようにしました。以下は、その試作段階をお見せするものです。
方法としては、パーツ(木製)の裏側に、極小のヒートンを打ち込み、それにリングを介してイヤリング金具を取り付ける…という方法を考えました。打ち込むヒートンと、1個だけ混じっていた不良品のパーツです。これを試作に利用します。
パーツ裏側の下げる部分に、1ミリ程度のドリルで下穴をあけます。
ここで使用したヒートンは、ねじ込み式でしたので、ぐるぐる回して打ち込みました。打ち込んだところの画像です。
ある程度予想はしたのですが、やはり力学的に、裏側から支えようとすると、前倒しに傾いてしまい、この位置にヒートンを打つのは失敗でした。
金具としては、大きすぎますが、試しに同じヒートンを上側に打ってみます。方法は同じで、1.2ミリの下穴を正確にあけてから、ヒートンをねじ込みます。
今度はうまくいきました。多少見栄えは悪くなるかもしれませんが、上側からリングで吊るしかないようです。
イヤリング金具の、チェーンを下げる輪に、「ダルマ」という2等辺三角形の金具をハンダ付けし、その先端の穴を利用することで、星形のパーツを吊り下げ、一応見通しが立ちました。実際にはまだ「ダルマ」の長さが足りず、この状態ではおそらく耳たぶにかかるほどの高さにはならないため、ヒートンを小さくすることと、ダルマに代わる金具を使用しなければ、完全な再現は難しいと考えられました。
また必要強度や、安定度を考えると、ハンダ付け工作が混入することは、あまり好ましいとは思えません。これも今後の課題と言えそうですが…。