コメットさん☆の耳飾りとその製作
コメットさん☆は、ティンクルドレスかラブリンドレスに「変身」すると、耳飾りをしています。
ティンクルドレスの時は、星形の、わずかに耳にかかる板状のもの、ラブリンドレスの時は、ハート形のやや立体的なぶら下がるタイプのものです。
さて、「耳飾り」というと、普通はイヤリングかもしくはピアスか、ということになりますが、コメットさん☆がピアスなんて……ダメー!!!!!。コメットさん☆の体に穴をあけるなんて(涙目)……どこであろうと絶対にイヤダー(大泣)。…まあ待って(笑)。そう決まったわけでもないのですから、まあ資料をよく見て、まずは検証してみましょう。
イヤリングかピアスか、どちらであるかについては、「メモワール・ド・エトワール」を見ますと、48ページの説明部分と、50ページの設定画の中に「イヤリング」との記述を見いだせます。これであっさりピアスの線はなくなりました(ばんざーい(笑))。
まあ一応他の根拠も検証だけは、せっかくなのでしてみましょう。
ティンクルドレス時の星形のものは、変身シーンの時に多少ですが揺れています。それだけ見ると、ピアスに見えなくもないですが、それにしては大きさが大きくて、耳にかかっているのが不自然です。特に大きいピアスは、万一の場合、金具の形状によっては、耳たぶ切断のおそれもあるので、ローティーンのコメットさん☆が、巨大なピアスというのは、まずありえません。
さらにラブリンドレス時の、ハート形の物に至っては、宙に浮かんでいます。すると結局何らかの金具を、作画の関係上省略したとしか考えられないのですが、ピアスの場合、つり下げる金具は、カーテンレール金具の細くて小さいやつのようなものが、あるにはあるものの、それにあんな大きなものを下げるというのは、現実的な話ではありません(そりゃ、コメットさん☆自体現実的ではないと言ってしまえば、それまでですが…)。
そして最終的なカギは、あの下がっている星形やハート形のパーツが、何でできているか?ということのような気がします。星形のものは、黄色で表現されていますので、王女であるコメットさん☆の立場からすると、金ということになるかと思います。ところがもしあれが金ムクだったとしたら、重くてとても下げていられないはずですし、耳たぶがイヤリング、ピアスいずれにしても、下がってしまうほどだと思われます。すると材質としては、樹脂製か、薄い金属にメッキもしくは塗装と考えるのが普通でしょう。
結局問題はあの大きさで、ピアスとすると、わずか0.8ミリ程度の銀かプラチナの線に、あれだけ大きなものがぶら下がることになってしまい、これは耳たぶをケガする可能性と、金具によっては抜け落ちてしまうことから、現実的にも考えられないと言えます。第一、きっと王様(父上)が、許しはしないんじゃないでしょうか(笑)。
さて、文献の記述のみならず、実際に見えるいくつかの証拠からも、イヤリングであることが証明されました。では、星形のものが変身時に揺れるとすると、どのような構造になるでしょう?。
手芸のアクセサリーパーツのコーナーに行きますと、いろいろなタイプのイヤリング金具を売っています。その中に前側に鎖が付けられるように、丸輪のついているものがあります。それに星形のパーツを、やや耳にかかる程度の高さにそろえて、丸環を間に入れて取り付けられれば、変身時のように少し揺れるようになるはずです。ところが、これはなかなか一筋縄ではいかない印象です。簡単に試作してはみましたが、星形のパーツが傾くなどの問題があり、いくつかの方法を実際に試してみないと、最終的に「これだ!」という形にはならないような感じです。
一方ラブリンドレス時の、ハート形については、同じように、前側に鎖が付けられるイヤリング用金具に、短い鎖を付けて、その先にハート形のパーツを付ければ、これはうまくいきそうです。
そこで、まずラブリンドレス時の「ハート形イヤリング」を実際に製作することにして、その間、ティンクルドレス時の星形についても、試作を重ねながら、製作してみたいと思います。
製作の基本的なコンセプトは…、
1.コメットさん☆はお姫様だから、比較的堅実な方法・設計とする。
2.一応実際に着けられるように考慮した構造として、安全性、確実性には十分な配慮をする。
3.入手容易な部品を使用し、特に高価な部品は用いない。
4.経験のないことなので、いろいろな方法や、工法を実験し、必要な試作を行いながら進める。
5.鉄道模型工作において使用する工具や工法などで、流用可能なことは極力流用する。
…といったところです。1はあまり実際の工作と関係ないような気もしますが、まあ2に関連することとして…。3については、銀やプラチナの使用も考えましたが、そもそもなかなか売っていないです。
なお当面実際の製作過程を、日記的に順次発表とします。出来上がるまでに何日かかるかわかりませんが、どうぞおつきあい下さい。
私すぎたまは、鉄道模型なんぞをたくさん作ったことはありますが、さすがにイヤリングを作ったことはありません(笑)。なんでまあしかし、ここまでやるかのぅ(笑)。