大分駅に吊り下げられていたと伝えられる、寝台特急「彗星」号の、乗車口案内板。同じものの表裏の画像ですが、下側画像の側は、「2号車」となっていたのを、「号車」の部分だけはがしたようです。理由は不明ですが…。材質不明の板に、カッティングシートで作成されたもので、ホーム上に設置されていたものでしょう。割と前に取り外されたもの、ということですので、何往復かあった時代のものかもしれません。
列車と言えば「乗車券」。「彗星」号の場合は、特急券・寝台券、ということになりますが、いくつか入手してみました。上は1983年のもの。国鉄時代の硬券(硬い厚紙の切符)で、窓口手売りの特急・寝台券です。和泉橋本駅発行となっています。右側の金額を切除するタイプのもので、このころは「彗星1号」となっていることから、何往復かあったこと、また大阪始発になっているのが目を引きます。
一方下は、運転最終日の立席特急券です。九州内の寝台特急は、「立って乗る」ことを前提に、普通の特急として寝台特急に乗れるサービスというのがありました。立席と断っていますが、実際には寝台特急の客車内には、折り畳み式の腰掛けが、通路にありますので、そこに座ることは出来ます。一駅間のみの切符ですが、記念に買ってみたものです。近所の旅行会社で買いましたが、「今から九州まで乗りに行くのかと思った…」とは、旅行会社の担当係員さんの言(苦笑)。わずか5分間分の特急券ということになります。
寝台特急「彗星」は、このような表示を掲げて走行していました。ただしごく最近は、これとは異なる黒い地に各色文字というものだったようですが。これは国鉄時代から長く使われたタイプの表示です。客車の側面に表示される表示幕を、1コマのみ切断したもの。
まあ、「彗星」つながりということで…(笑)。これは1986年、当時の国鉄金沢鉄道管理局が発売したもので、「速星駅」という駅の、記念入場券になっています。ところが、「ハレー彗星」という文字が、はんこで押してあったり、裏面の説明にミス訂正が行われていたりと、けっこう「いいかげん」な作り(苦笑)。彗星の画像も、まだやって来ていなかったためか、当時としては最新のCGによるもの、だそうです。画像は表側。
これがちょっと珍しいのは、「見本」券であることでしょうか。
裏側はこんな作りです。ハレー彗星の発見者、ハレー彗星そのもの、軌道などを解説しています。それなりに面白いです。カバーには速星駅の場所も描かれています。それにしても、当時のなりふり構わぬ、国鉄の増収策が見て取れるような、記念入場券ではありますね…。
ちなみにすぎたまは、伊豆まで見に行ったのですが、このハレー彗星は見られずに終わりました。