2003年前半分地名など解説

 2003年前半分(第86話から第108話)に関係する地名、または一部の事柄についての解説をします。

 2002年版同様、「コメットさん☆」という作品は、実放送もこの「ストーリー原案」も、割と狭い範囲で話が進みます。それとコメットさん☆が出かけていく各地については、一般的な解説が少し必要と思えます。また一部の事柄や、特別な用語、一般的でない言葉には、多少の説明も必要でしょう。そのようなものについても、五十音順で解説を試みることにします。話数の増加や、改訂などがあれば、適宜改廃されます。なお実放送にはない場所も、多数ありますので、実放送向けの解説とは異なることがあります。

凡例:実在するかしないか(●=実在、▲=実在するが無関係、×=実在しない、★=無関係、■=特殊なもの)、地名・言葉、よみがな、初出話数、説明の順です。


EU(いーゆー)「93」:European Unionの略。ヨーロッパ25カ国が連合する、政治、軍事、国境を越えた社会全体に及ぶ統合を目指す国家共同体。本部はベルギーのブリュッセル。1993年11月1日発足。地球上での現時点でのある理想を体現した国家連合として、注目される。

×裏庭(うらにわ)「103」:藤吉家の建物の、北側にある庭の一部のこと。風呂場の外側や、藤吉夫妻の寝室の外のあたり。

×裏山の桐の木(うらやまのきりのき)「100」:藤吉家の裏庭に、藤吉夫妻が引っ越してきたときからあるという桐の木。高くそびえ、コメットさん☆がこの家にやってくることを、なぜか知っていた。またコメットさん☆の内心や、未来の姿などを、その心と「交信」することで理解している謎の木。

運転室(うんてんしつ)「88」:一般的には、大形の機械などを操作する場所のことだが、ここでは電車を動かすための、運転士が乗務する小部屋のこと。電車の端に設けられ、通常独立した空間となっている。

小田急線(おだきゅうせん)「88」:日本最大のターミナル新宿と、小田原、片瀬江ノ島、多摩の唐木田を結ぶ大手私鉄線。特急ロマンスカーが有名。通勤路線ではあるが、箱根へのアプローチとしての小田原、江ノ島へのアプローチとしての片瀬江ノ島など、重要な観光拠点も結んでいる。運賃も比較的安い。

海岸沿いの国道(かいがんぞいのこくどう)「104」:西湘地区から、藤沢市、鎌倉市を抜け、葉山町、逗子市などに至る国道。国道134号線。毎日のように渋滞するが、作品中や、このストーリー原案に登場する時は、あまり混雑しない国道として描かれる。

神奈川県(かながわけん)「88」:関東地方の南端に位置するやや横に長い県。東側は東京湾に接し、南側は相模湾に接し、西側は丹沢山地や伊豆半島に接する。北側は東京都。県庁は横浜市に所在。県中央部から東側には、たくさんの鉄道や道路が通り、県南部、県東部の商業地域とともに発展する。都心近郊にありながら、いくつもの観光スポットが存在する。

鎌倉山(かまくらやま)「98」:鎌倉市西北部あたりに広がる丘陵地帯。モノレールの湘南深沢(しょうなんふかさわ)駅から、南東に下ったところに、ロータリーが存在し、銘標が立つ。周辺は現在住宅街になっており、鎌倉駅までのバスが運行されている。桜並木が有名であるが、少々傷んだ木が多い。

×鎌倉山駅(かまくらやまえき)「103」:モノレール(下方参照)の、西鎌倉と湘南深沢の間にある駅。さくらのシンボルツリーで知られていた。

×鎌倉山駅前町会(かまくらやまえきまえちょうかい)「103」:モノレール鎌倉山駅の近所にある商店をまとめる会。商店会。

関数電卓(かんすうでんたく)「96」:電卓のうちでも、関数や対数、角度、三角関数などが扱えるタイプの電卓。複雑な計算ができるが、特に簡単なプログラムができるタイプが便利。かつては技術者必携のものの一つであったが、今はパソコンに取って代わられ、学生が数学や物理、確率の計算に使用するのが主流かもしれない。

宮殿(きゅうでん)「106」:ハモニカ星国国王と王妃、本来は王女コメットさん☆の居城。高層建築で、円柱状の塔が複数そびえ立つ。内部にはたくさんの部屋があり、王族会会議場なども置かれている。地番はおそらく「ハモニカ宮殿町1丁目1番地」と思われる。

小町通り(こまちどおり)「86」:鎌倉駅東口から、鶴岡八幡宮参道である若宮大路(下方参照)に沿って、北に続く商店街。古くから栄えた模様。道幅はそれほど広くないが、両側にさまざまな業種の商店が建ち並び、修学旅行や観光などで訪れる人々の散策の場である。

小動(こゆるぎ)「88」:片瀬東浜と、七里ヶ浜の境にある小さな岬。腰越漁港がある。江ノ電腰越駅のそば。

相模湾(さがみわん)「94」:神奈川県南部に広がる比較的大きな湾。東側は三浦半島の三浦市から、西に向けて葉山町、逗子市、鎌倉市、藤沢市、茅ヶ崎市、平塚市、大磯町、二宮町、小田原市、真鶴町に至る。地図によれば、西側の水深が深く、1000メートルに達するところもあるもよう。

三渓園(さんけいえん)「98」:原富三郎(生糸商人・原善三郎の娘婿)が作った日本庭園で、横浜本牧(下方参照)地区にある。園内にはさまざまな歴史的建造物が移築されているほか、季節の草木、池なども配置されている。桜の名所でもある。

七里ヶ浜の踏切(しちりがはまのふみきり)「97」:江ノ島電鉄の七里ヶ浜−稲村ヶ崎間にあって、直線区間の途中に存在する、幅の広い踏切。すぐ北側は、鎌倉プリンスホテルである。南側には、ファーストフード店がある。

車掌室(しゃしょうしつ)「107」:一般的には、電車などの車掌が乗務するための小部屋。ここでは、星のトレインの最後尾車にある部屋のことで、「ねこ車掌」が乗務している。

湘南台(しょうなんだい)「88」:神奈川県藤沢市湘南台。かつてはのどかな農村であったらしいが、横浜市営地下鉄、相鉄いずみ野線の開通で、一大商業地域に発展。

湘南台駅(しょうなんだいえき)「88」:小田急線(上方参照)、横浜市営地下鉄線、相鉄いずみ野線の3線が乗り入れる、神奈川県西部の一大ジャンクション駅。かつては小駅であったが、最近の発展はめざましい。小田急線も、湘南急行(現在廃止)以下全列車が停車し、これは現在も快速急行以下全列車停車に引き継がれている。

新宿(しんじゅく)「88」:日本一乗降客の多い、新宿駅を擁する地域。新都心と呼ばれ、東京の中枢的地域とも言える。西側には高層ビルが建ち並び、東京都庁もある。最近は南側への、商業地域拡大が顕著。

逗子(市)(ずし)「94」:神奈川県逗子市。鎌倉市の東南側に位置する。逗子マリーナや、葉山町への入口として有名。横須賀線と京浜急行の2線が利用できるが、京浜急行線は少し離れたところに駅がある。

ステラ・ライティング(すてららいてぃんぐ)「107」:長時間に渡る星のトレインの乗車は、けっこう退屈なものであるらしい。そこで主としてコメットさん☆のために、星国の鉄道工場(下方参照)が開発した、天井照明システム。発光ダイオードを利用して、客車の天井に星空を演出するほか、天井に風景などを映写する機能もある。「ステラ・ライティング・システム」が正式な名称。

星雲観測所(せいうんかんそくじょ)「96」:星国にあって、トライアングル星雲内部、および外部の星を観測することにより、暦や時間などを修正・観測するところ。地球で言う天文台のようなところ。

たとう紙(たとうし)「86」:厚手の和紙に渋などをしみこませ、たたんでものをしまえるようにしたもの。和服、和装品を包んでしまっておくのに使う。

タルテス星(たるてすせい)「96」:ハモニカ星国で、暦の計算などに用いられる衛星の一つ。明るく、観測がしやすいため、この星とルナ星(下記参照)を使って、毎年の暦を計算できるとされる。地球で言えば、金星のようなもの(金星は地球の衛星ではないが)。

段葛(だんかずら)「98」:鶴岡八幡宮の参道である若宮大路中央に、一段高く作られた桜並木を擁する構築物。源頼朝が妻政子の安産祈願のため築造させたと言われている。現在は市民や観光客の散策路。

誕生日(たんじょうび)「96」:母親の母胎から、生まれ出た日のこと。年齢は現在、通常この日を基準に計算するので、いろいろなことに関係を及ぼす。暦の異なる地方から来た人は、普通換算が必要になる。

梅雨(つゆ)「108」:日本の沖縄から北東北までに、6月上旬から7月下旬頃まで、前線が停滞することにより多雨となる気象現象のこと。この前線を梅雨(ばいう)前線と呼び、夏の高気圧である太平洋高気圧により、前線が押し上げ、または押し下げられて消滅すると、「梅雨明け」となる。

橋田写真館(はしだしゃしんかん)「93」:藤沢市湘南台にある、古い写真館。橋田さんという男性が主人。プラネット王子、ミラ、カロンの三人が住んでいるのもここ。写真館なので、普通にフィルムの現像、焼き付け、出張撮影などをしてくれるほか、2階の写真室で記念写真を撮ってくれたりもする。しかし、主人の橋田さんには、それだけではない秘密が、実はあった。

ハモニカ星国鉄道工場(はもにかほしくにてつどうこうじょう)「107」:ハモニカ星国の星間移動体「星のトレイン」を始めとして、星国の鉄道車輌一般を保守・検査する工場。星のトレインは、宇宙をワープ航法により飛行するため、厳密な構造が要求されるので、その検査態勢は万全である一方、コメットさん☆のために、ステラ・ライティング・システムを考案するなど、ハートフルな技術者集団のもよう。

ヒートプレス(ひーとぷれす)「94」:主として模型の工作技法として使われる。対象物を変形する温度まで暖め、素早く型に押しつけることで、同一形態の部品を量産する技法。

藤沢(市)(ふじさわ)「88」:鎌倉市の西隣に位置する。神奈川県藤沢市。古くから信仰をあつめた江ノ島へのアプローチとして、東海道線や小田急線を利用しての通勤客のベッドタウンとして、県南部の比較的大きな商業地域として発展している。江ノ島電鉄線も乗り入れている。

富士山(ふじさん)「88」:静岡県、山梨県にまたがる日本最高の山。標高3776メートル。山容は美しいが、登山が一般化するにつれ、ゴミ問題が浮上。世界遺産登録も不調に終わっている。日本各地から見えることでも有名で、富士山そのものを信仰の対象とする宗教もある。

×藤吉家の風呂(ふじよしけのふろ)「101」:藤吉家のキッチン脇にある。コメットさん☆の部屋から見ると、北側の下ということになる。普通のやや大きめの湯船と、鏡がある。比較的大きな窓があるのが特徴的だが、窓は裏庭に面している。

振り袖(ふりそで)「86」:小袖の袖丈を長くした着物のこと。昔は成人前の男女に用いられたとされているが、現在では未婚女性の礼装用着物。

ヘアオーナメント(へあおーなめんと)「94」:主としてブライダル用に用いられる、花材を使用した髪飾りのこと。生花を使うか、造花を使うか、また輪状にするか、カチューシャのようにまとめるか、ワンポイントに用いるか、ティアラ形にするかなど多種多様。

星国直通の電話(ほしくにちょくつうのでんわ)「107」:コメットさん☆が、一時的に星国へ里帰りした際、王様から持たされたホットライン。通常、ティンクルホンがあれば、星国に電話をかけることは可能だが、コメットさん☆がティンクルホンを操作できない時、または藤吉夫妻などが、星国に用がある時に使用できるよう、配慮されたもよう。王様が娘のことを心配してのことでもある。

星国の海(ほしくにのうみ)「106」:ハモニカ星国やタンバリン星国、カスタネット星国にも存在する、海水がたまって出来た地形。生物相は地球のそれ同様多彩である。海の妖精が見張っている、本来は暗い荒れたところ。水は塩辛く、星国の生命もそこから生まれた。現在ハモニカ星国の海は、温暖で波静かな、水遊びのできる場所になっている。

星力メール(ほしぢからめーる)「98」:(メッセージメールとして初出)星力でメッセージを、星国の人同士交換できる、星力を利用した通信手段。電子メールのように端末に表示を出すのではなく、紙に自動書記されたものが、直接相手に飛んでいくのが特徴。受け取ったのちは、紙なので保存も、地球人の閲覧も可能。

本裁ち(ほんだち)「86」:和裁において、布一反を使って大人用の衣服を作ること。すそ上げ、肩上げをすることで、ある程度の子どもでも着ることができる。

本牧(ほんもく)「98」:横浜港南東部に岬のように突き出た地域。かつての海岸線は、現在の産業道路付近であったようだが、埋め立てられて砂浜は消滅している。倉庫や埠頭、コンビナートが立ち並ぶ、物流の拠点でもある。三渓園(上方参照)や住宅地もある。

三浦半島(みうらはんとう)「107」:東京湾と相模湾の境目に存在する半島。東側は横須賀市、南側は三浦市、西側は葉山町と逗子市より成る。いくつもの景勝地が存在。

モノレール(湘南モノレール)(ものれーる)「103」:大船と湘南江の島(江ノ島ではない)を結ぶ、懸垂式と呼ばれる、軌道が上にあり、車輌がぶら下がって走行する方式のモノレール。このルートには、かつて江ノ島電鉄が支線を建設する予定であったが、別会社の湘南モノレールとして免許・建設され、今日に至る。

ヨーロッパ連合(よーろっぱれんごう)「93」:EU(上方)を参照。同じ。

ルナ星(るなぼし)「96」:ハモニカ星国の衛星。地球で言えば、月にあたる星。この星を基準に暦の計算などが行われるほか、ハモニカ星国の海に潮汐を発生させたり、引力的な影響を与えたりする。地球人の月同様、星ビトの人体生理上の周期にも関係するらしい。

若宮大路(わかみやおおじ)「86」:由比ヶ浜から鶴岡八幡に至る大通り。1182年源頼朝の命で作られた、鶴岡八幡への参詣道。現在は両側ともさまざまな建物が建ち並び、鎌倉市のシンボルともなっている。道路としては混雑するので、車での通行、歩行者としての横断には注意が必要かもしれない。鶴岡八幡の大鳥居が3つある。


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