2003年後半分地名など解説

 2003年後半分(第109話から第131話)に関係する地名、または一部の事柄についての解説をします。

 2002年版同様、「コメットさん☆」という作品は、実放送もこの「ストーリー原案」も、割と狭い範囲で話が進みます。それとコメットさん☆が出かけていく各地については、一般的な解説が少し必要と思えます。また一部の事柄や、特別な用語、一般的でない言葉には、多少の説明も必要でしょう。そのようなものについても、五十音順で解説を試みることにします。話数の増加や、改訂などがあれば、適宜改廃されます。

 なお実放送にはない場所も、多数ありますので、実放送向けの解説とは異なることがあります。

凡例:実在するかしないか(●=実在しストーリー等に関係、▲=実在するが直接は無関係、×=実在しない、★=全く無関係、■=特殊なもの)、地名・言葉、よみがな、初出話数、説明の順です。



●熱海駅(あたみえき)「114」:東海道本線にある駅。静岡県熱海市の玄関口。その昔は、熱海線(国府津−熱海間)の終点であったが、丹那トンネル(熱海−函南間の長大トンネル)の開通により、熱海線は東海道本線となり、それまでの旧東海道本線・国府津−沼津間は、新たに「御殿場線」となった。かつては熱海といえば、新婚旅行の旅先であったりもしたが、最近は普通の観光地になっている。熱海駅が現在はJR東海と、JR東日本の境界となっている。伊東線が分岐する。

●伊豆(いず)「114」:静岡県の東端側、伊豆半島に含まれる地方の総称。いくつもの市や町に別れるが、最近は町村合併が盛ん。

▲伊豆大島(いずおおしま)「114」:東京都に属する伊豆七島の一つ。伊豆七島の中では、一番大きな島で、三原山という火山が、島の中央部にそびえ立つ。激しい火山噴火のため、全島民が都内各地に避難する事態となったことでも有名。温暖で水のきれいな海が自慢とのこと。

●伊豆急行線(いずきゅうこうせん)「114」:1961年に開業した伊豆半島の伊東から、下田を結ぶ電気鉄道。当初は伊豆下田電鉄という名称になる予定であった。この路線の開通により、伊豆の観光開発は急速に進み、現在も都心から数時間で行かれるリゾート地として、不動の地位にある。ユニークな車輌「リゾート21」で有名で、天井に星空を演出する「ロイヤルボックス」が連結されるなどしていたが、現在は伊豆全体の観光収入低下傾向により、鉄道経営もなかなか苦しいようだ。JRの特急「踊り子」号、「スーパービュー踊り子」号が乗り入れている。

●伊豆急下田(駅)(いずきゅうしもだ)「114」:伊豆急行線の終点駅。静岡県下田市にあり、寝姿山ロープウェイなどに連絡しているターミナル。当初は下田駅となる計画であったが、当時の国鉄線の列車に、行先として「伊豆急」の文字を入れてPRするため、わざわざ「伊豆急」の文字を冠したと言われている。

●伊東線(いとうせん)「114」:熱海と伊東を結ぶJRの路線。伊豆半島へのアプローチとして重要な路線である。伊豆急行線(上方参照)の開業までは、伊東駅は終着駅であった。JR東日本の管轄。

●稲村ヶ崎の公園(いなむらがさきのこうえん)「110」:鎌倉海浜公園に含まれる、景勝地稲村ヶ崎のまわりを公園化したところ。コメットさん☆の住んでいる藤吉家から、海の方向を見たときに、左側に岬のように出っ張った地形のところがそれ。国道134号線から海側にはみ出している。

●今小路踏切(いまこうじふみきり)「126」:JR横須賀線の、鎌倉駅北方にある踏切。平凡な踏切だが、車輌通行止めで、現在は人しか通れない。コメットさん☆は、地元の人なので、小町通りが混雑するときに、よく利用する様子。

●岩地(いわち)「115」:静岡県賀茂郡松崎町岩地。きれいな海と小集落からなる温泉町。小さな船に引き湯した露天風呂があり、海水浴で冷えた体を温められる。水の透明度はかなり高く、波も静か。

▲駅に向かう山道(えきにむかうやまみち)「110」:コメットさん☆の住んでいる家から、江ノ電稲村ヶ崎駅方面に向かう道路。桜の並木があり、海が見え、緩やかな坂道が続く。

●江ノ電の踏切(えのでんのふみきり)「113」:江ノ電には多数の踏切があるが、ここでは七里ヶ浜駅−稲村ヶ崎駅間の、国道沿いにある割と広い踏切のこと。→“2003年前半分地名など解説”の「七里ヶ浜の踏切」を参照。

■王宮(おうきゅう)「124」 →“2003年前半分地名など解説”の「宮殿」を参照。コメットさん☆の故郷であるハモニカ星国の、王家居城。

▲大銀杏(おおいちょう)「126」:鶴岡八幡宮にある、県指定天然記念物の大きなイチョウの木のこと。コメットさん☆の作品中に登場するイチョウの木とは、ここでは異なる。

●大桟橋(おおさんばし)「129」:横浜港にある、クルーズ船や客船の発着に使われる、大きな桟橋。木製のデッキになっており、展望デッキを入れると3階建て構造になっているが、かつては平らな桟橋で、すぐそばまで列車が乗り入れられるようになっていた。

▲オーストリア(おーすとりあ)「130」:イタリアの北に位置する共和国。東側は旧東欧諸国に接し、首都はウィーン。ドイツ語が公用語で、人口約810万人。

●沖の岩(おきのいわ)「115」:大田子の海岸の沖にある岩礁。ここに沈む夕日が有名なのであるが、ちょうど岩に触れるように沈む夕日を見られるかどうかは、運次第かもしれない。

●小田原(おだわら)「114」:神奈川県西部に位置し、さらに西側には箱根連山を控えた観光都市。1000年以上の歴史があり、小田原城をはじめとして、観光スポットも近隣に多数。交通の要衝でもあり、新幹線、JR東海道線、小田急線、箱根登山線、伊豆箱根鉄道大雄山線が発着するほか、駅前には大バスターミナルがある。

●御成通り(おなりどおり)「110」:鎌倉駅西口ロータリー南端から、南に伸びる商店街。小町通り同様の商店が並ぶが、やや生活者向け。そのため小町通りほどには混雑しない。

▲温泉(おんせん)「114」:火山活動などによる地熱によって、地下水が温められて湧出する泉のこと…であるが、定義がやや曖昧なため、湧出する地下水を加熱しただけで、温泉と称している場合もある。

▲金沢八景(かなざわはっけい)「117」:鎌倉市の東どなり、神奈川県横浜市金沢区。地名は、明から来たお坊さんが、能見堂という場所から見た景色を、八編の詩に詠ったのがその由来と言われている。現代の金沢八景は、八景島や野鳥公園など、市民のレジャースポットが多数ある場所となっており、当時の景観は失われている。京浜急行線金沢八景駅付近。駅からは海岸沿いに、横浜シーサイドライン(新交通システム)が発着する。

●鎌倉駅(かまくらえき)「126」:JR横須賀線の、大船起点から4q480m地点に存在する駅。開業は1889年6月16日。横須賀線の開通と同時である。現在の鎌倉駅は、主としてJR線に便利な東口駅舎と、江ノ島電鉄線側に位置する西口駅舎に別れる。JR線のホームは、横須賀線の15輌編成の電車に対応するため非常に長いが、やや狭いのが難点である。一方江ノ島電鉄の鎌倉駅は、終点のため、乗車ホームと降車ホームが分けられており、幅も十分あるので、おおむね使いやすい。JRも東西をつなぐようにコンコースを設定してあるので、乗客はどちら側にも出られ、便利なように設計されている。東口駅舎内にはレストランと、観光案内所がある。

●鎌倉の路地裏(かまくらのろじうら)「118」:鎌倉市内には、非常に狭い、人がやっと一人通れるような小径が多数存在している。現在の建築基準法では、「不適合接道」ということになるのだが、住民の人々は、それをものともせずに生活しているようにも見える。どこに通じているかわからない面白さがあり、観光向けとは言えないが、コメットさん☆と、そのまわりの人々との関係においては、それなりの舞台装置を演じる。

●漁協の売店(ぎょきょうのばいてん)「115」:岩地海岸の、国道に通じる道の脇にある売店。生活雑貨や釣り具なども扱っている。

▲グアム(ぐあむ)「123」:日本の南約3000qの、ミクロネシア諸島に属する島。気候は温暖で、マリンスポーツを楽しむ人で、年中にぎわう。車で一周2時間ほどの、それほど大きくない島である。

★クリスマスライト(くりすますらいと)「129」:主にクリスマスの時期に飾るクリスマスツリーに取り付けて、光を楽しむ装飾電球。最近は発光ダイオードのタイプなども存在し、七色に光るなどの演出をするものも。

●京浜急行線(けいひんきゅうこうせん)「128」:関東の私鉄の中では、古い歴史をもつ電気鉄道で、泉岳寺−品川−三崎口・新逗子間、京急蒲田−羽田空港間などを結ぶ。かなりな区間、JR横須賀線と平行して走るが、運賃や都心乗り入れの点では、やや有利。地下鉄浅草線に乗り入れて、遠く千葉の印西ニュータウンまで結ぶ列車も走る。油壺までの延長計画もあるが、実現性は低い。

★ケーブルテレビ局(けーぶるてれびきょく)「125」:契約した家庭まで、専用のケーブルを敷設して、独自の番組構成で放送を行う、主として小規模なテレビ局。地域密着形の放送が多く、最近は同時にインターネットサービスなどを行うところが多い。

▲夏至(げし)「131」:二十四節気の一つ。地球の北半球では、1年で最も昼が長く、夜が短い日のこと。天文学的には、太陽黄径が90度の日。日の出・日没の方向が、最も北寄りになる。

●極楽寺駅(ごくらくじえき)「126」:江ノ島電鉄の稲村ヶ崎と長谷の間にある駅。極楽寺検車区(車庫)に隣接する。極楽寺坂切り通しのそばで、江ノ電唯一のトンネル「極楽寺隧道」の目前である。駅前にはあまり商店というようなものはなく、ひっそりとしたたたずまい。「関東の駅100選」に、鎌倉高校前駅と共に選ばれている。

▲極楽寺の山(ごくらくじのやま)「120」:極楽寺周辺の低い山のこと。極楽寺駅のまわりには、低い丘陵〜小山のような地形が散在するが、ここではそれを漠然と示したもの。「極楽寺山」などという山があるわけではない。

★サンドレス(さんどれす)「109」:主として小さい女の子が着用する、ノースリーブでワンピース形の、綿を素材とした脱ぎ着のしやすい外出着。フリルを多用したり、原色を使うなど、子どもらしさを強調するようなデザインのものが多いが、シックな柄でまとめることも。通常夏に着るものである。

★思春期(ししゅんき)「125」:年齢的におおむね小学校高学年〜高校生程度をさし、独立した自我の確立や、身体的性徴が見られる時期。

●七里ヶ浜の駐車場(しちりがはまのちゅうしゃじょう)「110」:七里ヶ浜の国道134号線沿いにある、比較的広い駐車場。国道の慢性的渋滞を緩和するため、パークアンドライド(車を駐車場に入れて、そこからは公共交通機関を利用することで、中心街の混雑を緩和する手法)の拠点駐車場にも指定されている。一部はファーストキッチンのドライブスルーにもなっている。

▲市の公報(しのこうほう)「112」:鎌倉市が発行している公報誌「かまくら」のことと思われる。

▲市民講座(しみんこうざ)「112」:公共機関などが、広く市民を啓蒙したり、社会教育活動の一環として、研究成果や教養に役立つことなどを、講師を招くなどして発表するための公開講座。勉強会的なものも含まれる。ここでは、市が講師を呼んで、特定のテーマについて講演をしてもらい、市民にそれを聞いてもらって、教養を深めてもらうというもの。

●下田(しもだ)「114」:静岡県下田市。幕末にペリーが浦賀に来航し、江戸幕府に開港を迫ったときに、日米和親条約によって開港された港二つのうちの一つ。ちなみにもう一つは函館港である。その後日露和親条約締結、ハリスが総領事として下田に常駐するなど、外交の拠点・開港場として栄えた。しかしその後、江戸から遠いなどの理由で、開港場が横浜港に移ってからは、貿易港としての役割はほぼ終えている。1930年代頃から、温泉地としての下田が、再び脚光を浴びるようになり、戦後1961年の伊豆急行の開通、1971年の市制施行を経て、現在に至る。東京から手軽に行かれるリゾート地として、有名な白浜海岸など海のレジャーの基地として、シーズン中には多数の観光客が訪れる。

★修善寺(しゅぜんじ)「114」:静岡県伊豆市修善寺町。伊豆半島中部に位置する温泉町。中伊豆の観光地としては有名で、ここを拠点として嵯峨沢、長岡、土肥、西伊豆、南伊豆へ出ることも出来る。また周辺にレジャー施設も、そこそこ充実している。伊豆箱根鉄道本線の終着地。東京方面から、直通特急「踊り子」号が走る。

●湘南新宿ライン(しょうなんしんじゅくらいん)「130」:東海道線に平行して走る貨物線を利用して、横浜から品川まで横須賀線は別のルートを走っているが、さらに小田原−横浜間、西大井−山手貨物線間も平行貨物線に、旅客列車を走らせることにより、所要時間の短縮と増発を可能とし、次いで埼京線−高崎線・東北線(宇都宮線)方面へも乗り入れる電車を走らせることになった。この路線ルートを総称して「湘南新宿ライン」と呼び、高崎方面発横須賀線直通逗子行きや、小田原行きなどの電車が設定され、新宿新都心と横須賀線、東海道線、東北・高崎線が直通で結ばれることになっている。その運転経路の名称。運転経路の名称なので、「湘南新宿線」という新路線が出来たわけではないが、新たにホームが新設されたり、信号設備が整備されるなど、さまざまな改良も実施された。またこの路線ルート開拓は、競合私鉄の脅威となり、東急東横線は特急を新設して対抗、小田急線も快速急行の設定で対抗するなど、近隣私鉄への影響も見逃せない。藤吉家としては、鎌倉から新宿方面に直通する電車として、便利に利用している様子である。

★書架(しょか)「126」:平たく言えば本棚のこと。通常は図書館などにある、大きな本棚を示し、ここでは鎌倉市の図書館の本棚のこと。開架式書架と閉架式書架とがあり、普通に目にする図書館の書架は前者。だれでも見て回ることが出来る。

●世田谷(せたがや)「126」:東京都世田谷区。かつてコメットさん☆の母が住んでいた砧地域は、ここに含まれる。東京都最大の区で、58.084平方キロもの広さがある。何本もの道路・鉄道が通り、都市地域のようにも思えるが、意外と畑や緑地もあり、ごく最近までよき武蔵野の面影を残すところも多かった。しかし近年の小規模開発の進行で、そのような雰囲気は損なわれつつある。総じて住宅地と近隣商業地域からなると言ってよい。

▲第6感(だいろっかん)「125」:人間には5感という、視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚の5つの感覚が備わっている。これは動物も同じである。しかしこれとは別に、それらに寄らない何かによって、物事を認知できる、あるいはしたと考えられる場合があり、そのような時に「第六感がはたらいた」などと表現する。認知されていない五感以外の感覚のこと。ある種の勘など。

●タモ網(たもあみ)「115」:針に掛かった魚が、そのまま竿で釣り上げるにはやや大きく、糸が切れる懸念がある時などに使用する、魚をすくうための、長めの棒の先に輪になった網がついたもの。網目の細かいものでないと、小魚とりには向かない。

●地球(ちきゅう)「110」:太陽系第3惑星。現在のところでは、出来てから約46億年が経過した星で、太陽系という星の集まりに属している。コメットさん☆の現住所を、宇宙のレベルから表記してみると、「大宇宙銀河系小宇宙太陽系第3惑星地球日本国神奈川県鎌倉市稲村ヶ崎町5丁目…」となる(だろう)。

●中央図書館(ちゅうおうとしょかん)「126」:一般的な用語としては、その市区町村にあり、最も資料を集中管理している図書館のこと。通常各地域に散在する図書館は、このような中央図書館の分館的機能を持っており、やや専門的な資料を要する場合は、中央図書館との連携のもとで、提供が行われる。大きな書庫があるのが普通。ここでは「鎌倉市中央図書館」のこと。

●東海道線(とうかいどうせん)「114」:江戸時代までに整備された、日本国内の諸街道のうち、日本列島の江戸・日本橋から太平洋岸を京都・三条大橋までの街道を東海道と言った。明治維新後、諸街道筋に鉄道を敷くことが検討され、中山道に沿って敷くか、東海道に沿って敷くかが検討させた結果、日本最初の鉄道は東海道沿いと決定され、新橋(現汐留)−横浜(現桜木町)間に敷設されたのが、東海道線のはじまり。その後レールは西に延び、西からも東へと伸ばされ、1889年に東京−神戸間が全通している。その後一部区間のルート変更や、別線扱いの「東海道・山陽新幹線」の開通などもあったが、現在も東京−神戸間が東海道線(「東海道本線」が正式な名称で、「東海道線」は略称)である。

▲冬至(とうじ)「131」:夏至と反対に、北半球では昼が最も短く、夜が最も長くなる日。二十四節気の一つ。通常12月22日。日本の風習としては、ゆず湯に入り、カボチャを食べる。ゆず湯に入るのは、風邪予防、皮膚を強くする効果があるとされ、一説によると、冬至→湯治にかけ、ゆず湯→融通がきくにかけているとのこと。カボチャは厄よけ、ビタミンが豊富なため、健康効果を期待しての民間療法的な由来によるものらしい。

★図書館(としょかん)「126」:一般利用客の求める知識欲や、娯楽としての読書欲、研究調査の目的などを満足させるために、図書、冊子、電子媒体、ディスク、フィルムなどを収集して、その供用を行う施設。通常無料で利用でき(一部の特殊な文庫はのぞく)、資格も市内在住在勤などの条件以外には、特に制約はない。またその人の思想的背景や、利用資料の傾向などは一切調査されない。図書館自体も、資料の善し悪しを判断する機関ではなく、網羅的に収集した資料を、利用者の求めに応じて、ほぼ無条件で提供するものである。これは戦時中の検閲や、焚書、戦争遂行に加担したという、図書館界の苦い経験の反省にたってのことである。

▲流れ星(ながれぼし)「112」:宇宙に漂っているちりが、地球の引力圏に入ることで、高速で吸い寄せられ、地球大気に突入する際、空気との摩擦熱から燃焼し、それが夜空で星が流れるように見える現象。毎夜見られているはずだが、最近は地上が明るいため、流星群などが発生しないと、あまり見ようと思っての観察は期待できないかもしれない。ちりが燃え尽きないで、地上まで落下してくると、隕石となる。

▲バサラ峠(ばさらとうげ)「114」:東伊豆の下田・蓮台寺・稲梓から、西伊豆に向かう県道にある峠。それほど激しい勾配ではないが、周辺の山への降雨により、雨量規制で通行不可になることもある。東伊豆から西伊豆松崎町への、最短ルートなので重要な道路である。本来は「婆娑羅」と書く。

▲発光ダイオード(はっこうだいおーど)「129」:通電すると発光する半導体素子。カソードとアノードと呼ばれる2本の電極が出ており、カソードからアノード方向に、規定の電圧をかけると、樹脂で固められた電極間が発光する。当初赤色、次いで黄色、その後緑色のものが開発され、1990年代末、青色のものが開発されたことで、光の三原色がそろい、いろいろな色を出すことが可能となった。現在は、ピンク色や紫色、青緑、白などが製品化され、さまざまなところに使われている。電球のように玉切れすることもなく、寿命が長いことと、消費電流が小さいことが利点。

★花道(はなみち)「123」:本来は歌舞伎で、舞台の奥に向かって左側へ前後に伸びた道のこと。役者はここを通って登場・退場する。転じて発表会や、現代芸術の公演などで、舞台から客席に張り出して設けられた道のことを指して言う場合が多い。

●羽田空港(はねだくうこう)「128」:1931年に開港した東京飛行場を、その起源とする飛行場で、1952年米軍接収を経て、東京国際空港となった。1971年までに3本の滑走路を擁する空港となったが、1978年成田空港の完成により、一部を除き国際線が移転し、ほぼ国内線専用空港となった。しかしその後1984年から空港をさらに沖合の海上に移転する工事がはじまり、現在では全く規模の異なる飛行場として運用・供用が開始されている。これに伴い、空港アクセスのため、東京モノレールが延伸し、空港ビル内に発着するようになったほか、京浜急行羽田線も延伸。都心への交通も大幅に改善された。また一部の国際線航路も、成田から再移転している路線がある。

●浜辺の階段(はまべのかいだん)「114」:海岸とその後ろの土地に高低差があるところでは、通常数段から数十段の階段で、浜に下りるようになっている。ここでは、松崎海岸の道路や駐車場から、海岸に下りる階段のこと。扇形のところ、普通の階段のところの2通りある。

▲葉山(町)(はやま)「124」:神奈川県葉山町。三浦半島の鎌倉市より東南に位置する逗子市の、さらに東南は葉山町となる。古くから葉山マリーナなど、マリンレジャーの基地、また保養地として発展した。高級住宅地としても有名。やや交通は不便ながら、多くの文化人が住んだのは、鎌倉と同じ。

●東伊豆海岸線(ひがしいずかいがんせん)「114」:伊豆半島の東側海岸線。伊豆急行線(上方参照)の車窓から見える海岸線は、ここである。熱海から、網代、伊東、川名、城ヶ崎、熱川、稲取、今井浜、白浜、下田に至る諸海岸を指して言う。

●氷川丸(ひかわまる)「129」:1930年建造の貨客船。横浜船渠で建造された。戦前戦後を通じて、シアトル航路に就航。1960年引退、翌年から横浜港・山下公園先に係留、記念施設となった。内部は博物館、レストランなど。夜間のイルミネーションは有名で美しい。

▲引き湯してある温泉(ひきゆしてあるおんせん)「115」:源泉からやや離れた場所に、パイプを使って移送し、ためて使用している形態の温泉。ここでは、浜辺に設置した小船に温泉を引き入れ、海水浴で冷えた体を温められるようになっていることをさしている。

×深沢第三高校(ふかさわだいさんこうこう)「111」:ケースケが通う、夜間部のある高校。鎌倉市深沢にある。全日制と定時制があり、ケースケは定時制の生徒。

▲舞台(ぶたい)「123」:演劇、コンサート、各種公演などで、客席から演目を鑑賞しやすくするためや、音響効果をよくするなどの目的で、客席より一段高く作られ、演者がその上で演じるための高台。

▲ほうき星(ほうきぼし)「112」:彗星のこと。太陽系の彼方から、一定の軌道で飛来する微少な天体。中心は核と呼ばれる部分で、通常氷と宇宙のちりの固まり。太陽に接近すると、そのうちの氷が蒸発し、それにつられてちりも放散されるため、尾を引いているように見える。地球物理学や、天文学の観点からは、彗星を調べることにより、宇宙の起源や、惑星の起源の一端を知ることが出来ると考えられ、最近は彗星に銅球を打ち込み、中に閉じこめられている物質を観測することで、宇宙や太陽系の起源を知ろうとする試みも実行され、話題を呼んだ。

■星国の学校(ほしくにのがっこう)「112」:星国は地球から相当離れたところにある模様だが、子どもは彼の地の年齢にして12歳くらいまでは、やはり学校に通って、一般教養や星ビトにふさわしい振る舞いを身につける。その後学校に通い続けるかどうかは任意。

■星国の暦(ほしくにのこよみ)「112」: →“2002年分地名など解説”の「モール暦」を参照。

▲松崎港(まつざきこう)「114」:静岡県賀茂郡松崎町の那賀川河口にある港。かつては沼津からの高速船が発着していたが、現在は廃止されている。漁師の船が出入りするほか、少数のヨット、採石輸送船などが出入りする。港の周辺には、釣りに好適なスポットがあるほか、小公園もあり、隣接して松崎海水浴場がある。

●マリンタワー(まりんたわー)「129」:横浜開港100周年を記念して、1961年に建設されたタワー。横浜港のシンボルともなっている。高さは106メートル。灯台としての機能もあり、世界で最も高い灯台として、ギネスブックにも登録されている。山下公園に隣接して建つ。

▲メジナ(めじな)「114」:メジナ科に属する海水魚。最大50センチ程度にまで成長する。グレなどと呼ばれることもある。目立った模様のないやや黒みがかった、ずんぐりとした、体色・体形が特徴。岩礁帯に生息し、海岸の岩場などでもよく釣れる。釣れ上がった瞬間は、青みがかって美しい。食べ方は唐揚げ、刺身など。

★樅の木(もみのき)「129」:マツ科の常緑高木。イチイの木に似る。材としてはあまり利用価値がないが、クリスマスツリーなどとして栽培される。香りがよい。神社でよく植えられているのは、案外知られていないかもしれない。

▲ヤングアダルトコーナー(やんぐあだるとこーなー)「126」:ヤングアダルトとは、ティーンズの年代の青少年のことを指して言うが、書店や図書館などに設けられた、その年代の人々向けの書籍を集めたコーナー。大人が読むものよりは、やや入門的であったり、青少年にふさわしい内容で書かれていると評価された書籍が、集められている。特に図書館では、この年齢層の人々に対してのアプローチに力を入れており、通常この種のコーナーがある。

●横浜港(よこはまこう)「129」:1858年の日米修好通商条約により、開港場となった港。以来輸出入の物資集散地として、周辺は栄えた。現在の横浜港は、鶴見区から金沢区の沿岸に広がる広い港で、成田空港に次いで、扱う貿易額は全国第2位の地位を誇る。

●横浜ベイブリッジ(よこはまべいぶりっじ)「129」:横浜港湾口にかかる斜張橋。長さ860メートル、最高部の海水面からの高さ55メートルである。本牧埠頭と大黒埠頭を結ぶ道路橋として機能しており、一方大黒埠頭側に展望台も設けられている。夜はライトアップされ、横浜港のシンボルである。

★ラジオ局(らじおきょく)「125」:ラジオ放送を発信する放送局の一種。最近は通信・放送衛星を使用した、専門放送局も。

▲リース(りーす)「130」:門や戸を飾るための円形の飾りのことであるが、主としてクリスマスの季節に、扉などに掲げる立体的な飾りのことを指して言う場合が多い。由来は諸説あるが、魔よけ説と、結界説が有力なようである。

▲リファレンスコーナー(りふぁれんすこーなー)「126」:参考調査コーナーとも言う。図書館において、利用客が、どのような本を探したらいいか不明なとき、またどんな資料があるか不明な場合、別の図書館にある資料を取り寄せて欲しいとき、そもそも自分の目的を達成するための資料が、存在するかどうかわからないときなどに、利用客の相談に乗って、資料を取り寄せたり、利用客とともに資料を見つけだす手伝いをするための、専任司書(あるいはそれに準ずる人)が常駐している場所。

▲レフ板(れふばん)「124」:写真や映画などを撮影する際、人物や対象物に影が出ないように、あるいは自然な光を与えるために使われる銀紙などを貼った反射板。これを用いて撮影すると、特にポートレートの場合など、極めて自然な光の感じをうることが出来、特にスタジオ撮影の場合には、必須のものと言える。


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