復活旧塗色2600形

 小田急電鉄は2003年秋から、2004年5月末まで、2600形電車(1964年〜1968年製造)のうちの、最後の1編成に、1969年まで採用していた旧塗色をリバイバルさせ、運転しました。この試みは大変反響を呼び、遠く関西から撮影に訪れた人もいたそうです。ここでは、この「復活旧塗色」の2600形と、一般塗色の2600形も紹介します。

小田急2600形旧塗色再現編成の画像です

 このように、昔の色は「紺色と山吹色」でした。経堂駅にて、2004年3月19日撮影。


小田急2600形旧塗色再現編成の画像です

 下り向き先頭車輌のアップ。当時は割とくすんだような色でしたが、今見ると、案外新鮮です。この色は、戦後まもなくのロマンスカー1910形、1700形に採用された色です。つまりもとは「特急色」なのですが、1954年からは、当時の新形通勤車に採用されました。そのためこの2600形も、登場からしばらくは、この色でした。2004年3月6日、経堂駅にて。


湘南急行に活躍する2600形旧塗色車の画像

 湘南急行として、藤沢を目指す2600形復活旧塗色車。引退するまで、このように一般車輌に混じって活躍しました。2004年5月24日、世田谷代田駅にて。


復活旧塗色になる前の画像です

 復活旧塗色になる前の、同じ車輌です(2870号車)。現在も続く小田急線の標準塗装は、この色です。この車輌はこのあと9月に塗り替えが行われ、秋のイベントで披露されたのち、営業を再開しました。2003年7月7日、登戸駅で。


江ノ島線を走る2600形の画像です

 2600形は6輌編成でしたので(一時期をのぞく)、このように江ノ島線にも頻繁に入線しました。おそらくコメットさん☆たちも、こんな感じで「復活旧塗色」車輌を撮影したでしょう。この画像は運転最終日の2863号車(標準塗色車)。この翌日廃車になりました。2003年7月7日、東林間駅付近側道から。


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