ミンキーモモ ソングスペシャル 瞳の星座

 1987年になって、突如発売されたソングプロモーション風ビデオである。タイトル名にもなった、「瞳の星座」という新曲が含まれているが、裸で寝て起きたと思われる大人モモのヌードや、自転車に乗るモモなどが当時話題になった。大人モモが、どこかの星で目覚め、宇宙船に乗って、また別のどこかの星へ行き、そこで子どもモモに出会うという、不思議なストーリーに合わせて、曲が流れる。
 本作品は、単独ではLD化されず、LD−BOXに収録されるまで、高画質なメディアでの発売が無かった。VHDという「針でディスク上をなぞって、画像を出すメディア」では発売されたが、解像度的にビデオテープと大差なく、再生回数に伴う劣化が激しいことから、ファンに敬遠され、今では過去のメディアになってしまった(もっともLDも、結局同じ運命をたどるのであったが)。
 また「瞳の星座」という曲も、単独発売されず、Hi−fiのテープから落として聞く有様で、結局LD−BOXかDVDで発売されるまで、高音質で聞くことが出来ない幻の曲のようになってしまった。余談だが、この曲を歌い、「ラブラブミンキーモモ」も歌い、モモの声も担当した小山茉美さんは、報道番組などのナレーションを担当していることを思うと、隔世の感がある。


ビデオ瞳の星座の画像です

 ソングビデオ(歌と映像のみのビデオ)ではあるが、普通のソフトと特に変わりはないジャケット構成である。どことなく憂いに満ちたモモの表情が気にかかるかもしれない。

ビデオ瞳の星座の画像です

 ジャケット裏面。一転楽しそうなモモだ。当時「ファンクラブ」の入会申し込みを受け付けており、「入会」すると、この上側のイラストをカード化した「会員証」が送られてきた。しかし、何の特典も無く、自然消滅してしまった。

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 背の部分。特段普通のビデオソフトと、変わらない構成だ。本品はベータタイプなので、そのマークが入っている帯が掛かっている。既に当時、ベータは少数しか生産されなかったと思われる。

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 歌詞カード(左)と、ビデオテープ本体。本品はベータテープなので、リールは片側しか見えない(当時TDKのテープは、両側のリールが少し見えるものだった)。茶色を基調とした色使いが、なかなか渋い。テープが少ししかないように見えるが、これはテープリールの右側にテープを巻き取って保存していたため。テープメディアは、「転写」という現象が起こることがあり、テープ同士が重なった部分の音声などの信号が、互いに移ってしまい、映像や音声に乱れを生じることがあるとされ、時々テープを反対側リールに巻き取るとよいとされた。そのための処置の名残である。


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