魔法のプリンセスミンキーモモ・間違いだらけの大作戦

 ビデオソフトというものは、当時かなりな高額商品で、なかなか海賊版を制作・販売する行為を根絶できず、業界は苦労していた。そんな中で、エモーションブランドで発売された「シングルカットビデオ」という概念に基づく、比較的安価なビデオソフト。安価なソフトにすることで、海賊版のうまみを減らし、ソフトの違法コピーを防止しようというねらいもあったようだ。「シングル」とは、当時のLPレコードに対して、シングルレコードという意味合いで付けた名称であろうが、当時としては3980円という破格な価格設定で、話題を呼んだ。ミンキーモモ以外にも、いくつかの作品で試みられたシリーズであったが、その後LDなどの台頭により、制作コストも下げられたのか、この種のソフト全体が低価格化し、自然に消滅することとなった。
 ミンキーモモからは、第42話が選ばれている。既に発売されたソフトから「シングルカット」したという意味合いなのか、「第1集」に入っているものと同じ話になっている。


シングルカットビデオの画像です

 表側。本品はベータのものなので、比較的ケースが小さいが、VHSタイプも、構成は同じである。安価に仕上げるためか、単純な紙ケースではあるものの、印刷はきれいだ。

シングルカットビデオの画像です

 ジャケット裏面。なぜかモモの画像は逆版になっている。当時はフィルム撮影であったため、このようにジャケットなどに使用する場合は、元のデュープされたフィルムから必要なコマを切り出し、それを製版用に使っていたので、製版時に左右を取り違えてしまうと、このようなことになっていたようだ。コストダウンのためか、比較的シンプルな感じがするものの、おおよそのストーリーも解説され、当時としては「お買い得」感があったものだ。

シングルカットビデオの画像ですシングルカットビデオの画像です

 背の部分。右側はテープ面である。正式なロゴを使用していないなど、多少簡易化の様子が見て取れる。背のモモも、逆版になっているのが惜しい。

シングルカットビデオの画像です

 中身。ベータテープなのでサイズは小さく、さらにL−125テープ(ベータIIモードで30分長)なので、リールが大きい。表面の模様からすると、マクセルのテープが使用されているようだ。ビデオカタログが付属する(左)が、既に後発番組である「魔法の天使クリィミーマミ」のほうに、販売の重点は移っていることがわかる。
 なお、テープ本体右下にモモのイラストがあるが、これは前所有者が貼ったシールのようである。元々あるものではない。

ビデオテープ付属のカタログ画像

 カタログの中に面白い画像を見つけた。下段にモモの変身後の姿が写っている。その右側には「謎の円盤UFO」から、「ストレイカー司令官」。「謎の円盤UFO」は、1970年代にテレビ放映された人気海外SFドラマシリーズだが、どういうわけかこの、「モモとストレイカー司令官」は仲がいいのか(笑)、よくこの組み合わせでカタログなどに登場していた。「宇宙人の襲来を迎え撃つ司令官」と、「友好的宇宙人のモモ」は、話が合うのだろうか(笑)。
 ここに写っている人全員がわかるアナタ。相当なお歳ですね…。私もだ…。


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