アメリカ版月刊マンガ雑誌「CHIX COMIX」・「TOKYOPOP MANGA」
アメリカ版のコミックスは、いくつもの作品の集合体ではなく、1つ1つの作品ごとに毎月1冊刊行されるものが多い。セイント・テールもそうで、2000年10月から現地での刊行が開始された。国内版での同じ話数が、そのまま号数となる。大きさは全ておおむねB5サイズ相当。厚さはおよそ4ミリ程度である。
なおシリーズ名が、なぜか第9号から「TOKYOPOP MANGA」に変更されている。それまでは「CHIX COMIX」である。
売れ行きが思うようではなかったのか、第18号で打ちきりとなった模様(第19,20号の注文はキャンセルされた)。
基本的に表紙には、「なかよし」でのカラーページの絵が流用されているが、ここに示した6号や7号の表紙は、左右反転していて、日本のファンからすると何となく違和感も。また第9号では、珍しくSD入った絵が使われている。
この種の欧米版(一部のアジアの国も含む)は基本的に同じだが、本が左綴じになるために、刷版が全て左右逆版になり、ページやシーンによっては、不自然な感じになってしまう。これは難点といえば難点かもしれない。例えば全員が左利きになったように見えてしまうなどである。
第1号から第6号まで(左上から右下へ)。
第7号から第12号まで(同じ順序)。第9号(右上)から、本の左上に書かれているシリーズ名が「TOKYOPOP MANGA」に変更されている。
第13号から第18号まで。結局18号までで休刊した。物語は、飛鳥JRがセイントテールに、「気になってしょうがない女の子に、君が似ているんだ!」と叫ぶシーンで終わっている。
ただしこれらと平行販売された、単行本(MIXX POCKET EDITION)のほうは、日本国内版と同様第7巻まで刊行された。
このシリーズのマンガ雑誌は、他誌の表4などに広告が出ることがある。これは「カードキャプターさくら」の10〜12号の裏表紙(表4)に掲載された「SAINT TAIL」の広告の例。この他13号にも同じように掲載を確認しているが、14号には表3の反対側モノクロページに、同じデザインの広告がある(当然モノクロ)。また「ミラクルガールズ」の3巻の後ろから3ページ目にも同じ広告があるのを確認している。
またこのシリーズは、他誌に「Preview」として、数ページのダイジェスト的なストーリーのさわりが載ることがあり、あるいは他誌に掲載の可能性がある。
上と同じように、現地でのビデオ・DVD発売後、「カードキャプターさくら」21号と、「コレクター・ユイ」2号の、裏表紙(表4)に現れた広告。このように他誌へのカラー広告も、比較的頻繁だ。アニメ絵なのが目立つ。
特定の号の表4に掲載された、ビデオ・DVDの広告。この他「カードキャプターさくら」にも掲載を確認している。
単行本にまとめられた「CHIX COMIX Pocket Edition」
アメリカのコミック情報誌「Previews」についた宣伝用ポスター