マグネっち

 セガ・エンタープライゼス社が制作した、マグネットカード払い出し専用キッズゲーム機筐体。マグネットカードというアイディアは面白かったが、払い出し部分(ベンダー)でのカード詰まりが頻発したせいか、後続作品に受け継がれず、転用のきかない筐体になってしまった。
 すぎたまはこの筐体を個人で入手することが出来たので、それと実際の設置例、ゲームショーでの発表時などを紹介する。

マグネっち筐体の画像です

 個人所有機はきわめてまれだと思われるが、これの筐体番号は10055。どこに設置されていたか不明だが、さすがに年数たっていて、状態はあまり良くない(2003年9月入手)。ちゃんと動作し、カードを入れるとベンダーの調子も悪くはない。100円で6回に設定されていて、カードの払い出し回数は、7782枚。100円玉の投入回数は8703回(87万300円)であった。新品時価格22万からすると、一見かなりもうけているように思われるが、実際のところ電気代、維持費、管理費、景品代、修理費など考えれば、赤字かもしれないほどである。なおすぎたまの入手時の価格は、本体6750円、送料2230円であった。
 動作の模様は「マグネっちで遊ぶ!」(このページ下段)を参照して欲しい。


 JR館山駅(千葉県)の構内に置かれていた「マグネっち」の例。管理は駅前のゲームセンターが行っているということだったが、駅の構内にあるのは極めてまれな例だと思われる。近所の子どもには、「ジャンケンポン」と呼ばれているそうだ。館山駅はその後改築されたので、現存しないと思われる。筐体の番号は10303。

JR館山駅に置かれていたゲーム筐体マグネっちの画像


 これはゲームショーに展示された「マグネっち」の筐体の例。この時は、量産機と同じものである。右上の窓に展示された景品カードの種類が違うくらいだが、ここは適当に換えられるので、筐体としての差異ではない。

ゲームショーに展示されるマグネっち筐体の画像


マグネっち カード
マグネっち試作機
マグネっちで遊ぶ!
前面パネルパーツ
景品カードの箱と中身
筐体の上にのせるPOP
チラシ