103系電車のメイクアップと破損クーラー交換

 カツミ模型店から発売されていた103系電車。同社のロングセラー商品と言えますが、私たちが中学生の時代から売っていた頃の商品は、実車同様老朽化がそろそろ見え始める時期と言えます。具体的には、長年の使用により、塗装が剥げたり、パーツの欠落、ダイキャストパーツのヒビ入りなどです。
 今回はこのうちでも、塗装の傷みを修理しつつ、経年変化ではがれるように破損したクーラーパーツを、新品に交換する工事、さらに管球という、チューブ状のランプを、最近流行の白色発光ダイオードに交換する工事の様子をご紹介します。内容としては、それほどたいした工事ではありません。塗装の傷みはともかく、その他の工作は、まあ数時間程度ですむ工作です。


モハ102クーラー破損状態の画像です

 カツミのモハ103+モハ102、黄色とオレンジのジャンクを入手しました。状態は悪く、塗装があちこちはがれていますし、何より屋根上クーラーが、めくれるようにハガレています。これはモハ102黄色の例ですが、1970年代半ばから終わりにかけて製品化されたもので、比較的黄色は珍しいのかもしれません。そのためなんとか復旧させたいところです。

破損したクーラー部分アップの画像です

 アップで見るとこんな感じです。左側盛り上がるようになっていたり、穴が掘れてしまっていたりします。屋根の塗装も汚れがありますね。

クーラーの足を削り落としている画像です

 この時代の製品は、クーラーを穴に差し込み、裏からカシめて止めてあります。そのためそのカシめ部分を削り落としてしまえば、パーツを取り外すことが出来ます。まずは電動ドリルで足をさらいます。手前の出っ張りが元の状態。

クーラーの足を削り落としている画像です

 だいたいおおまかに削り落としたところで、細かい部分をモーターツールで削ります。ドリルであまりやりすぎると、屋根に大穴を開けてしまう危険もあります。


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