コントローラはどんなの?

 鉄道模型の運転は、家庭用100V電源を整流・低圧化(直流12V)してから、線路を配線路として使用し、車輌に内蔵したモーターを回して車輌を走らせることで行います。それに使用されるのは、通常「パワーパック」と呼ばれる制御器で、古くは可変抵抗器が用いられました。その後トランジスタやサイリスタの一般化、ICの低価格化により、それら半導体を使用して、実感的に発車→加速→惰行→制動→停車という動きが再現できるようになっています。

 ここではトランジスタを使って、実感的運転が出来るようにした「トランジスタコントローラ」をお目にかけます。すぎたまが自作したものですが、完成時の写真しか残っていないので、今後製作過程については、別品のものを紹介していく予定です。


コントローラを上から見た画像です

 既に完成した状態です。右上のピンク色の装飾が施してあるのが12V4.2Aの直流スイッチング電源です。これはジャンク品を利用しました。その真下はトランジスタユニットで、手前のつまみの右側に放熱器がついたパワートランジスタが見えます。もう1つトランジスタを内蔵しています。

 さらにその右下は出力電流計で、ショートなどを監視すると共に、線路にどのくらいの電流が流れているかを見ます。

 左側は実物電車と機関車の部品を使用したコントロールユニットです。JR(旧国鉄)103系電車(クハ103−810号、「アニメドリームトレイン1999」使用車輌)のマスコンハンドルと、DE10形ディーゼル機関車のブレーキ弁ハンドルを使用して、コンパクトにまとめました。表示灯類にはLEDを使用していますが、その電源に走行用とは別のACアダプタ電源を使用しています。


コントローラを前から見た画像です

 もう少し手前の角度から見ています。クハ103−810のナンバープレートは、私が作ったレプリカです。コントロールユニットの右側面はアルミ板として、コネクタを取り付け、出来るだけ配線を簡略化しました。あとで手前側に、机などへ固定するためのL字金具取り付け用座を設け、ハンドル類を回したときの転倒モーメントを吸収するようにしました。


★トランジスタコントローラの木部加工