私自身が石和駅(現在の石和温泉駅)で撮影した、新車当時のEF64 74と77の重連単機の写真を見ても、74号機のパンタはパイプ状ホーンです(77号機のパンタは写真が下手で写っていない…)し、立川機関区のEF64 12などを見ても、全てパイプ状ホーンでした。他のサイトを見ても、国鉄時代に限定しても、見た限り船形のホーンになっていたものは見つけられませんでした。わずかに1976年撮影の所有写真に、ホーンが船形のものが見つかる程度です。そうすると、前期形の新製後しばらくはともかく、後に全てパイプ状ホーンに統一改造されたのではないかとも思えます。このあたりの事情は、雑誌などにあるのかもしれませんが、すぐにはわかりません。
さて、そうなると、うちにある複数のEF64形模型はどうなのか。それが気になります。特にEF64 66「ユーロライナー塗装」は、実物の塗装変更後初公開で、既にパイプ状ホーンになっていたことが確認できていますので、パンタグラフの交換が必要かもしれないと考えました。
カツミのEF64は、後年作られたモデルでは、高価なパンタグラフを載せているのでしょうが、うちにあるものはみんなインサイドギアや中央モーター・カツミ特製ギアボックスのモデル(プレス多用の古いモデル)です。66号機以外は、みんな当時800円で売られていた「PS16特」というのを載せています。しかし66号機だけは、過渡期だったためか、車体の工作も、塗装の様式も、パンタも異なります。特にパンタは、電車用のPS16ながら、新しいタイプのものを載せていました。ということは、パンタグラフの取り付けねじ間隔は、16×14mmということになります。交換用のパンタも、その寸法のものを選ばなければなりません。
こんな具合に、電車用PS16が付いています。パンタビスは細めの見た目も良いものが使われています。
このあたりの仕上げは、古いモデルとは異なります。高圧引き込み線もちゃんと2本足のものになっていますし、側面エアフィルターも車体とツライチになっています。モニタのHゴムにも色入れされていますし…。しかし動力は中央モーター1Mで、MPギアなどではありません。
どういうモデルなんでしょうね。前所有者がカスタマイズした可能性もあるにはありますが…。貫通ドア窓も古いモデルの「小さめ」や、「角形」でもありません。製品に詳しい方、教えて下さい。
さて、電車用PS16では、パンタのホーン形状が異なりますので、パンタ交換をしようと思います。
取り付けねじ間隔が16×14mmということで、電車用から選ぶしかありません。機関車用のPS17は、普通取り付けねじ間隔が17×14mmで合いません。検討の結果、電車用PS21のホーンが、パイプ状ホーンですので、それを選択することにしました。さっそく部品箱をあさります。そうすると、フクシマのPS21銀が出てきました。201系電車用にストックしたものでしたが、実物がグレーなので、銀色はそのままストックになっていたものです。
ですが、取り出してみると…。
絶版品!。これは案外貴重かも。ところがスポンジに怪しい変色が…。
取り出そうとすると、下のスポンジがいっしょにくっついてきます…。イヤな予感…。
ぐおお…。スポンジが腐って、本体に貼り付いているぅ〜。こ、これは…。
ストックの4つ、全て同じ状態でした…。裏面、台枠側面、枠の下側、ものによってはホーンの先端などの塗装が侵食されています。さて、どうする?。