床板には、縦に基準線をケガきます。車体の中心を示す線です。
台車の位置もケガいておきます。現物合わせの結果、実際には画像の線より、1ミリ左寄りに台車を取り付ける結果になりました。
車体には避雷器が付いていませんでした。そのため資料に従い避雷器の穴を開けます。
※時代考証について。
この模型は、完成車体を使用しました。形態はクモハ40形の1960年代後半以降を模しているようです。すなわち、グローブベンチレータ、3桁の運行番号窓、真ん中に足のあるランボードとPS13パンタ(の寸法になっているパンタ台)などです。しかし、カルダン駆動の試験が行われたときは、戦後間もない時期でしたので、まだ更新修繕は行われていない時代、つまりPS11パンタ、ガーランドベンチレータ、2桁運行番号窓、Hゴム無しのプレスドア…という形態です。そのためこの模型とは合わないことになります。さらにクモハ40030号は、更新修繕の際、偶数番号車でありながら、奇数向きに転向されたようで、試験時とは車体ジャンパー栓の向きや、床下機器配置も異なります。
それらは試験時の形態に戻すことも検討しましたが、かなりな手数になることと、模型としての自由性、試験時の資料が乏しいことなどから、台車以外の形態は、幕張電車区職員輸送用車時代とすることにしました。一部フリーランス化というところでしょうか。
そのような時代考証とすると、避雷器はLA16形にする必要があります。エコーモデルの「避雷器A」というものを使いました。また奇数向き方転車なので、パンタ側運転室(第1運転室)右下にジャンパー栓受けが2個あるということになります。
台車を塗装します。タミヤのアクリル塗料「ニュートラルグレー」を、メタルプライマーを塗ってから、筆塗りします。
避雷器も塗装します。またインサイドギアと反対側の台車は、車輪も塗装します。
避雷器が付きました。元の車体には、うっすらと「クモハ40030」のレタリングあとが残っており、前所有者の人も、クモハ40030にしたかったようです。偶然ですが、そのためにあちこちいじらずにすみました。