小田急NSE車3100系動力交換工事後編続き


反対側先頭車の動力を取り外しているところの画像

7.MPギアを取り付けたのとは反対側の先頭車の、ユニバーサル・トラクションを取り外します。この車はデハ3121にする予定です。台車のセンターベアラーがないので、パーツ箱から適当なものを探さないとなりません。


試運転をしている画像です

8.7の車輌に、仮の台車を取り付け、編成を組んで、MPギア+コアレスモーターのみで走行できるか、テストしました(簡単なテストなので、画像のパンタ位置は間違っています)。テスト走行の結果は、空転が発生し、前に進みません。1モーターでは無理なのかと思いきや、モーター車の屋根上を指で押してやると走ります。それでウエイトが不足しているのだとわかり、どのくらいで順調に走るか、試験してみました(画像)。とんでもない方法ですが、簡単でしたので…(笑)。モーターの交換時に、展望席の座席を取り外し、そこにウエイトを追加してあるのですが、さらに160グラム必要ということがわかりました。


床下機器取付板を切り出している画像です

9.まずは床下機器を取り付けて、それからどんな形のウエイトをどのくらい積むか(積めるか)検討します。そのため床下機器を薄めに切って、取り付けなければなりません。1ミリ厚のアクリル板から、床下機器取付板を作りました。


床下機器の取り外しをしている画像です

10.元の床下機器を取り外しているところです。基本的に元のものを移植する方法によりました。低温ハンダで止められているので、ハンダ部分を削り、取り外します。電動工具の真下に見えるのが、既に取り外した制御器です。


取り外したパーツを薄く仕上げ配置を検討している画像

11.MPギアシステムを使用した場合、床下機器は薄目に削ったり、切ったりしないと床下におさまらなくなります。これが不満という方もいるようですね。この車でも、付いていたMG(枕木方向に取り付け)だけは、床下のウエイトに阻まれ、取り付けできなくなり、同じ直径のワッシャーを貼り付けて、それらしく見せる(いや、見えないと思うけど…)妥協をせざるを得ませんでした。上の画像でも、床下クーラーの片側(右下)や、コンプレッサーの裏側(右上から2つ目)、MG起動装置箱(右下から2つ目)は、裏側を削るなどして薄くしました。


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