KATO スハ43とオハ47の台車交換による別タイプお手軽製作

 カトーから発売されているスハ43系には、「スハ43改装形」と、「オハ47改装形」というものがあります。前者は在来品のスハ43のドアを、Hゴム支持にして、青塗装としたものと言えますが、後者はさらに台車をTR23Hに交換、窓サッシをアルミサッシタイプにしてあるというものです。
 ところが、オハ47形の実物には、窓サッシを交換しないで(木製のまま)体質改善工事を施工し、青塗装になっていたものが、特に東北地方には多数ありました。筆者が乗った列車の編成に入っていたのも、最近検索で調べましたら、そのような車輌でした。旧形客車の列車には、ちょっとのこだわりを持ちたいと思います。そこでふと、カトーの模型から、台車を入れ換えたら、木製サッシオハ47形が出来るのではないかと考え、実行してみたのがこの記事です。ごく簡単な台車交換ですが、このような一手間で、新たな車種を手に出来ます。この工事の要領は、キハ82形用の台車を使用して、キハ58からキハ57を作る等にも応用が出来ると思います。

製品のままのスハ43形の画像

 買ってきたままのスハ43形。ベンチレータも付けていません。ドア窓がHゴム支持のタイプ、また洗面所窓が2段になっています。台車はTR47。このタイプはオハ46形の374番台にもなります(スハ43形のうち374番以降で、比較的軽量で完成した車輌を、オハ46形へ編入したグループ)。

オハ47形の画像です

 買ってきたままの「オハ47改装形」。窓がアルミサッシタイプの銀色になっいますが、車体に関してそれ以外は上のスハ43改装形と同じものであるのがわかります。台車はTR23H形。この車はベンチレータのみ取り付けたものです。

台車を取り外しているところの画像

 基本的に台車を相互に入れ換える工事なので、それぞれの台車を傷めないように取り外します。カトーの場合、中心ピンは単純なタッピングビスなので、サイズの合うドライバーで丁寧に取り外します。

台車を取り外したところの画像

 台車を取り外したところ。カッコ形の部分は、台車の集電板がはまりこむところです。カプラーを交換したときに、伸縮カプラーとなるための座が楕円形のパーツです。ここが外れないように注意します。


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