ピンク色矢印の部分、厚紙がセロハンテープ止めです。これはちょっと悲しい状態なのでなんとかしましょう。
少し押しつけ気味にしながら、ニッパーの先で止め釘を浮かせ、ゆっくりと引き抜きます。4ヶ所です。
取り外したチューリップを下から見ます。ピンク色矢印部分、厚紙です。右側は板の裏側になりますが、真鍮線のロッドが伸びていて、これで役物の真ん中穴に入ると、全てのチューリップが連動して開く機構につながっているようです。
通常チューリップを同じ高さ以上で連動させるときは、チューリップを開かせる真鍮製(メーカーによって、時期によってはプラ製)のベロ(上の画像で金色に輝いている板状のところ)に、短い真鍮線がハンダ付け(または差し込み止め)されており、それがなんらかのロッドで叩かれることにより、連動して開くようになっています。そのため、このように長いロッドがチューリップ側に付いているのは、案外珍しいのかもしれません。
同形の中古品から、良品のものを選び交換するための加工をします。左側が新しく取り付けるチューリップ。裏側で玉が、左右どちらに排出されるかで、左右の区別があります。これは「右排出形」。中古品なので、少し汚れていますが、それはあとで掃除するとして、まずは同じようにロッドを取り付けることにします。
定規で測りながら、同じ形にロッドを構成するよう、真鍮線を曲げていきます。真鍮線の寸法は、1ミリ径でした。鉄道模型用パーツ箱の中から、類似の径のものを選び出しました。