ヒナ・ピヨスケの誕生から巣立ち

 うちは、荷物の多い家なので、北側のあまり日の当たらない一部屋に、タンスを集めてしまい、物置部屋のようにして使っています。春になると、天気の良い日は、窓を開けて空気を入れ換えますが、冬は結露が激しく、あまり窓を開けて換気するということはしません。もっぱらふすま〜廊下側からの換気となります。
 しかし、5月に入ったばかりのある日のこと。その日は天気がいいので、日中北側の窓を大きく開けていました。昼過ぎになり、近くまで出かけようと思ったところ、シャツを洗濯に出してしまい、ハンガーにありません。そこでタンスのところまで、綿シャツを取りに行きました。ところがふと見ますと、黒い鳩が、なんと部屋の隅に積み上げてあった段ボールの上を、ひょいひょいと歩いております。びっくりして、「だめだよ、出て出て!」と言いますと、ささっと鳩は外に出ていきました。
 それでその日は、窓の開きを細めにして、出かけたのでした。思えばこれが始まりだったんでしょうか。
 
 この部屋の窓の外は、本来エアコンの室外機置き場として使える、小さなベランダのようなものがあります。上にものが載せられるようにという配慮か、取り外し式のアルミ製すのこもはまっています。うちはエアコンをその部屋には設置していないので、すのこを外してしまい、室外機置き場にも、がらくた的荷物を置いておりました。例えばボウリングのボールとか、鉄道用品の行先表示器(!)、その他かつて園芸に使用していたスコップなど。
 まあ要するに、倉庫代わりになっていたわけなのですが、5月も下旬になり、またタンスのところまで行ってみますと、なんとなく「鳥の気配」がします。ベランダ状になっているところには、手すりがありますので、そこに中ぐらいの鳥が止まっているように見えたのです。「見えたのです」と言うのは、窓ガラスが、昔で言う「ダイヤガラス」みたいに、細かい模様入りになっており、素通しで見えないからなのですが、鳥が飛んでいってしまうのを見計らって、窓を開けてみますと…。

鳩のヒナの画像です

 むむむ?、なんだかごそごそ音が…。がーん(爆)。うち捨てられたハンガーと、キャリアカートを収納していた大きめの段ボールの中に、なんとヒナ鳥がいる!。しかも、さっき飛んでいったのは鳩…。つまりこれは、「鳩が産まれたぁ!」。

鳩のヒナのアップ画像です

 アップ。黒目がちの目で、じっとこちらを見ています…。わあ、かわいい(笑)。いくらやってもデジタルカメラのピントが合いませんでした…。2008年5月26日昼間撮影。

ヒナが産まれたところ全体の画像です

 全体を横から撮影したら、こんな感じです。上の画像からは6日ほどたっていますが、反対側の窓を細めに開けて、そこからカメラを出し、ノーファインダーで撮影するというパターンにしました。これならば人間が顔を出すわけではないので、あまりヒナが怖がることもないだろうと考えたのですが…。ヒナが乗っかっているのは、そうめんの箱(笑)。下のつぶれた段ボールが、キャリアカートを収納していた箱、右側が室内側です。右下に見えるハンガーは、洗濯屋さんに返そうと思って、そのまま忘れ去られた(笑)もの。もはや巣材の一部に取り込まれています(笑)。2008年6月1日昼間撮影。

全体の簡易な見取り図です

 一応図に描くと、こんな具合です↑。写真は大部分、左側の「台」のところから、右方向を撮ったものです。

ヒナ鳥の画像です

 ヒナのアップ。まだ頭のあたりは、ちょっとばかりグロいですね…。2008年6月1日昼間撮影。

ごまだら模様の鳩ヒナの画像です

 4日後。ごまだら模様です。上の画像のヒナとは、別個体かもしれません。2羽確実に産まれましたが、どういうわけか、のちにピヨスケと名付けられるヒナしか、詳細な写真が撮れていません。2008年6月5日夕方撮影。


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