常磐線の103系

 常磐線には、取手までの快速用に103系が走っていました。E501系とE231系の投入で、2003年度末には全廃される見通しでした。しかし計画の見直しで、2006年3月までわずかに20輌が活躍を続け、幹線としてはJR東日本最後の営業用103系となりました。
 ここの103系で特徴的なのは、15輌運転もさることながら、103系1000番台の配置でしょう。本来この車は、地下鉄千代田線への乗り入れ用に作られたものですが、千代田線乗り入れ車を203系と207系に置き換えてからは、地上線にコンバートされています。もっともわずかな間、乗り入れ開始前にも地上線に使われたこともあったようですが。

常磐快速線のクハ103−1000番台の画像です

 地下鉄時代の貫通路が目を引くクハ103−1000番台。1985年頃の撮影ですが、既にAU75Gで冷房改造されてます。標準形のクハ103と比べると、手すりや足かけの形状や位置に、かなりの差があることがわかります。窓のへこみ具合など、見れば見るほど不思議な感じですね。当時の国鉄の担当者?の話では、営団6000系や小田急9000系と並んでも、見劣りしないようにしたとか。うーむ、どうですかね…。南千住にて。1985年頃。



 終焉間近の103系。10連はもうこの1本のみ。上野駅11番線で折り返すところを撮影。2006年3月6日。下関機関区氏提供。

最後の活躍をする103系の画像です

 左側にちらりと写る403/415系も、この時点で引退が決まっていました。関東地方から「塗装された電車」が、過去のものになるのは、それほど遠くない未来のような気がします。

常磐線103系電車の画像

 常磐線の103系は、正面下の通風口ルーバーが冷房化まで埋められなかった車輌が大半でした。何か特別なすきま風対策をしていたのでしょうか。成田線直通の下り電車。クハ103−500番台車ですが、なぜか連結器がやたら向かって左に向いています。日暮里駅?。年月不明。Aコレクションより。


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