東西線乗り入れの103系

 営団地下鉄東西線には、301系アルミカーが国鉄からの乗り入れ車として使用されてきましたが、コスト高などの理由で、増備車は103系となりました。もともと301系は103系を元に作られたのですが、東西線乗り入れ用の103系は、301系と類似のスタイルで1200番台に命名されて登場しています。
 帯の色は当初総武線と関連を持たせて黄色5号でしたが、総武線各駅停車に一時205系が登場すると、中野駅などで誤乗が発生するとの理由で、東西線乗り入れ車の帯を、東西線のラインカラーにあわせて青22号に変更しています。
 なおここの103系は、2003年6月までに全て引退しました。

葛西駅を発車するクモハ102−1204号の画像です

 葛西駅を発車するクモハ102−1204。晩年は運用番号表示窓がLED化されていました。クモハ102形式はこの1200番台と3000番台にしかありません(JR化後に登場した改造車としては、JR西日本に3500番台他が登場しています)。乗り入れ相手の営団5000系にあわせて、偶数向きのクモハが出来たと言われています。2002年4月7日。

葛西駅に停車するクハ103−1204号の画像です

 クハ103−1204号。同じく2002年4月7日撮影。塗り屋根材が少し前面にかかっているのがわかります。これは検査入場の際に、屋根を塗り屋根としたとき、このようになったようです。スタイル自体は常磐線のところで説明したクハ103−1000と同じですね。以前は向かって左側の窓の中に「地下鉄線内快速」という表示が出せる小さい表示器が付いていましたが、方向幕に表示が組み込まれたので、撤去されています。葛西駅にて。

中野駅に停車するクハ103−1204号の画像です

 中野駅にてクハ103−1204。これは上の写真より前の撮影(1999年10月25日)ですが、塗り屋根になっていないようなので、この後の入場時に屋根の補修が行われたのでしょう。側面の黒Hゴム化はこの時も、その後も行われていないのがわかります。


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