「江ノ電ファンクラブ」ブースの様子。手前は「プラレール」のレイアウト。江ノ電がひたすら走っています。大仏もありますね。プラレールの前では、1000形から取り外した実物行先表示器の実演もされていました。奥にはNゲージのレイアウトがあり、これがまた壮観でした。
国道134号線(手前の道路)と海岸、そして「峰ヶ原信号所」を再現した部分。右側の線路配置は実際と異なるのですが、一見そう思わせない作りになっていて、Nゲージレイアウトはこうあるべしという、本来的方向性の一つを示していました。
いくつかの沿線風景を切り取ってモジュール化した形になっています。つまり各コーナーが特定の駅周辺を再現したものになっていて、その先の線路は駅間を省略する形で、次の風景(駅)につながるという形です。ここは「長谷駅周辺」と説明書きがありますが、実際は七里ヶ浜−稲村ヶ崎間を再現した部分です。右中に見える大きめの家形の建物は、海岸沿いのレストランで、その周りは七里ガ浜にある駐車場です。線路を挟んで「山側」にあるのは七里ガ浜高校(中央のグレーの平らな建物)と、鎌倉プリンスホテル(右側の白い建物)です。奥には大仏が見えますので、そのあたりから向こう側が長谷駅周辺なのではないかと思います。
このあたりは鎌倉高校前駅の部分です。駅裏のお墓まで再現されているのには脱帽。よくドラマや鎌倉を紹介するテレビ番組にも使われるところです。
有名な鎌倉高校前駅近くの踏切。アニメ「スラムダンク」で有名となり、特にアジアでの放送で、台湾・中国などの諸国のアニメファンによって「聖地化」され、訪れて写真を撮る人が絶えないという場所になりました。レイアウトでもそのような多数の人々が再現されています。アニメの聖地巡礼をする人まで模型化したのは、極めて珍しいと思われます。駅前のマンション(茶色の建物)まで、かなり正確なイメージで再現されています。
Nゲージというのは、こういう楽しみ方があるのだという、強烈な提案に思えます。ただの「昭和風景」を再現しているだけのレイアウトはあまたありますが、それらとはかなり異なったベクトルだと言い切れると思います。誤解を恐れず言えば、「昭和風景」のレイアウトは、どれも同じに見えてしまうのです。
江ノ電ファンクラブブースの前では、なんとなく「けだるく」取り外し部品を売っていました。10時の開場時には、もっといいものがあったのかもしれませんが、私が行ったのは昼前でしたので、既に値下げのものもあり…。一番上は2000形の網棚部分、右側は鎌倉駅の掲示だったもの、たくさん並んでいる段ボール箱は取り外したヘッドライトです。シールドビームなので、玉切れ注意。その下は巻き取りカーテンや広告吊り、ドア上の掲示枠、手すりなどです。手すりと広告吊りなどは購入しました。駅の改札ラッチも1個ありましたね。多くは子どもでも買える良心価格。