江ノ電304編成引退記念イベント続き


305編成の画像です

 この編成は、今回の引退車輌ではありませんが、現在の江ノ電で唯一、床が木製の車輌305編成です。この車は、京王帝都電鉄(現・京王電鉄)の、大正時代に作られた木造車輌2000形の台枠部分を利用し、その上に新造の車体を載せた形になっています。そのためやや床が高く、側面から見ると、台枠部に三角形の継ぎ足し材が見えるのが特徴です。しかし、車体は完全新造で、大きな窓が特徴です。


305編成の画像です

 305編成を正面から。この車も相当な変遷を経ており、目黒区の東横車輌碑文谷工場で作られ、その後ヘッドライト移設、下回り新造、冷房化、内装更新…など、いろいろな工事を受け、今日に至っています。1000形の新造に際しても、寸法など基本になった車です。


304編成の画像です

 これが今回廃車となる304編成。見た限りは何ともなさそうなんですが…。戸袋窓が小さいのが特異的です。窓上ウィンドヘッダーはナシになっていますが、更新前はありました。305編成の右隣に留置展示でした。


304編成と305編成の並び画像です

 304編成(右)と、305編成の並び。窓の高さや前照灯の上のステップのあるなし、塗り分け線など、細かい部分が正面でも異なりますね。なお、今回チョコ電塗装から、旧形車標準色の緑に戻された304編成ですが、窓上の塗り分け線が、以前と異なり、チョコ電塗装と同じ位置になっています。普通に活躍していた頃は、もう少し下まで緑がかかっていました。


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