京王電鉄井の頭線富士見ヶ丘検車区公開

 京王電鉄の井の頭線。全線各停に乗車しても、30分かからないほどの短距離路線ですが、当然車庫と検車区があります。杉並区の富士見ヶ丘というところにありますが、ここの公開が、毎年春頃に行われているようです。あまり大々的に告知されず、どちらかと言えば地味なイベントですが、ちょうど桜の見頃のはずだったのと、廃車が進む3000系最後の7色揃い撮影会があるというので、今年は行ってみました。
 かつての京王帝都電鉄は、この種の車輌基地公開に熱心で、本線の高幡不動検車区とともに、毎月2回、指定土曜日の午後、前もって電話して参加人数と、代表者の住所・氏名を言っておけば、当日人数分のヘルメットを用意してあり、自由に見学・撮影出来たという、今からは考えられないほどオープンな会社でした。いずれその時に撮影した写真なども、公開したいと思いますが、さすがに近年はそこまでおおらかな公開も、おそらくは安全上の問題や(柵で簡単に仕切っただけの本線脇で撮影でしたし…)、業務の煩雑化などにより、続けることは不可能になったようで、毎年日にちを決めて、1日の公開になっています。

正門前の桜並木の画像です

 検車区は神田川沿いにあります。東京は桜の開花宣言後、花冷えが続き、1週間を経過しているのに、それほど桜が咲いているわけではありません。この右側が検車区入口。昔と比べると、構内の配置が変わり、留置線の増設などもあり、かなり雰囲気も変わっていました。

車体の持ち上げ展示の画像です

 正門から入って、受付にアンケートを出すと、右手に子どもさんが遊ぶプラレールのスペース、ちらし配布のスペースがあり、正面に休憩所を兼ねた新車展示(車内に写真)、左手に検車作業の展示、撮影、自動洗浄機体験乗車、軌陸車の展示などとなっていました。これはちょうど入場中の1000系です。車体を持ち上げ展示されていましたが、天井クレーンによる上げ下げの実演があったようです。私らは昼過ぎに着いたので、実演はしていませんでしたが…。

検車区内から見た神田川沿いの桜画像

 この通り、桜は咲いていますが、今回企画されていた3000系電車の7色揃い撮影会は、整理券配布終了ということで、目玉を見ることもなく…。駅のポスターには、限定300名などとは書いてなかったのになぁ…(駅で配布していたチラシには書いてあったとか)。有刺鉄線が張ってあるところなど、かつてはそんなもの無かったのに…と思います。やっぱり侵入者とかいたんでしょうね(そう言えば正門のところにも、「防犯カメラ作動中」とか札がありましたっけ…)。

軌陸車の走行体験の画像です

 軌陸車に乗れるという体験乗車会をしていました。右側に並んでいる人たちが、順番待ちの人々ですが、少ないですね(笑)。左側のトラックに乗って、前後に走るだけですが、不思議な感覚かもしれません。一連の撮影は、今回カメラの設定を間違えたため、全体にノイズっぽくなってしまいました。

マルチプルタイタンパーの展示画像です

 マルチプルタイタンパー(線路の砂利突き固め機)の展示。実演はしていませんでした。あるいはもう少し早い時間にはしていたのかも?。このマルチプルタイタンパーは、大きさがやや小さい印象ですが、奥側に車輪が付いているタイプでした。国産なんでしょうか。


戻る 次のページへ