保存車輌の展示線に向かうところの手前に設けられた、「ベビーカー置き場」。なんだか「うち捨てられた」感じが、なんとも(苦笑)。小さい子ども連れの人たちには、砂利の敷かれた線路に、ベビーカーを押して行くわけには行かないだけに、なかなか行き届いた配慮だと思います。そばに職員さんがいますので、一応盗まれる心配もないでしょう。
ただ、少々気になったのは、今回ベビーカーの若い母親のマナーが、あまりよくなかったことでしょうか。我が物顔でベビーカーを押し、人にぶつけて謝りもしないのは、いかがなものかと思いました。そういうことが一度や二度ではないのです。
車輌の撮影は、一度遠方から撮影し、その後もっと近づいて撮影、そのあと退去、という、去年などと同じ方式です。これはマニアと家族連れの交錯を防ぐ意味でも効果的で、他のイベントも見習って欲しいですね。
さて、今年の展示車輌は開業時の電車モハ1形(左のモハ10号車)と、2200形(中央)、ロマンスカー3100形(右)でした。この他にもデハ9001号、クハ2670号がありましたが、この後ろのほうに展示だったので、このあとで紹介します。さらにロマンスカー3000形も特別公開されましたが、会場からかなり離れた反対側の、専用展示車庫での展示なので、なかなか見られません…。線路がつながっていればなぁ、と思いますが、当面はやむを得ないでしょうか…。
モハ10号は、それでも驚きの公開です。何しろ喜多見電車区に普段保存されているのを、1000系のけん引+速度15キロ制限で、わざわざこの日のために回送してきたとのこと。まったく職員の方々には、頭が下がります。
日に照らされるモハ1形10号と、2200形2202号。この組み合わせ、現役時代には、一応実現していました。右の2200形は、1954年製ですが、左のモハ1形(のちのデハ1100形)は、1927年製造、1960年代譲渡廃車なので、5年程度はいっしょに走っていたはずです。ただし、そのころの2200形は、方向幕もなく、ヘッドライトも1灯で、種別表示窓もありませんでした。塗装はあっていますけど。
特急ロマンスカー3100形3231号と、撮影するM氏(右手前)。ロマンスカーは、引退時のままで、いいかげん「さよなら」マークを外せばいいのに、と思いますが、構造上簡単にはずれないようです。また保存場所と展示時の他車けん引の関係から、本来の11輌から6輌に短縮されています。番号も3221から順に3222…と続き、3225の次が本来3226であるべきところ、3231へ飛んでいます。つまり、1号車、7号車、8号車、9号車、10号車、11号車になっているのです。