JR大宮工場イベント
2004年5月29日に開かれた、JR大宮工場(JR貨物大宮車輌所も含む)の公開イベントです。
まずは正門です。このところこのゲートは変わりませんが、「鉄道博物館2007年度完成予定」の文字が入れられていました。大宮地区に、現在神田にある交通博物館が移転してくるためです。
構内では、オーケストラによる演奏会や、地域物産の販売なども行われていました。また工場内の食堂も営業しており、社員食堂で食事もできます。
画像はトラバーサー体験なる催し。工場内の平行に並んだ線路に、入換をしないで車輌を移動させるための設備「トラバーサー」に、通常は乗せない人間を乗せているところです。案外速い速度です。
トラバーサーの脇では、ひっそりとACトレイン(アドバンスト・コミューター・トレイン)の展示が行われていました。JR東日本が、次世代の通勤電車のあり方を探る目的で製造した試作電車で、連接構造(小田急ロマンスカーのように)、DDM駆動(ダイレクトドライブモーター=車輪の直接駆動を表し、ギアなどによるロスをなくす。車輪そのものがモーターのような感じの構造)、内外装のメンテナンスフリー化など、多くの新機軸を盛り込んでいるようです。しかし展示では通電しておらず、全車輌が公開されてないなど、まだ企業秘密の部分があるのか、中途半端な展示でした。
ACトレインの反対側では、「夢空間」を展示していました。バブル期に登場した寝台車で、この車はオシ25 901号です。当時計画されていたと思われる次世代寝台客車の、将来像を探るために、大手デパートなどに内装をやらせた意欲的な試作車輌でしたが、横浜博での展示ののち、営業運転を行ってはいるものの、あまりぱっとしないのは、これを元にした「カシオペア」がデビューしたせいでしょうか。
大宮工場での展示では、マニ50の改造車、マニ24を連結して通電し、車内見学ができるようになっていました。