大宮工場2004年続きです。
試運転線を使った体験乗車会では、EF55+オハ47+オハ47+オハニ36+DE10 1099の編成が、乗客を楽しませていました。旧形客車の体験乗車は大変珍しく、特にオハ47は検査出場直後とあって、非常に美しい状態であったのが印象的でした。この写真は、会場の外「大栄橋」からの撮影です。
この種の工場公開では、なにかしらの「実演」が見られるのも、普段見られないだけになかなか面白いものです。これは天井クレーンを使った機関車車体の吊り上げ実演のシーン。平行に並んだ2台のクレーンにそれぞれ操作者が乗り、ぴったり間隔を保ったまま、吊り輪を機関車のそばに垂らします。その後右側に見える機関車の車体に、地上の作業者が吊り輪をかけ、合図とともに機関車の車体を吊り上げる…というものです。ぴったり息の合った「職人芸」を見ることができます。一目見ようとする人々で、まわりが大混雑になるのが、ちょっと難点ですが…。
ここから屋外の車輌展示を見ます。昨年・一昨年に引き続き登場のED17形電気機関車。今年も多少薄汚れはしたものの、ちゃんと健在です。こちら側は第1エンドになります。「甲」の区名札(所属機関区=当時の甲府機関区の略号を示した板)が泣かせます。今年は機関車のパンタが上がっていないのが、ちょっとつまらないのですが、展示走行にEF55を使用したためでしょうか。
今年はED16形電気機関車も整備され、展示されました。最後は南武線・青梅線で働いていたED16ですが、スノープローをつけて、上越線時代も演出されています。このスノープローは、青梅地区の降雪に備えて、ED16 14号機が付けていたものと言われています。