経堂駅には、夜間などに車輌を留置する線路が、かつての経堂工場跡地の一部を利用して、3線設けられていました。その駅前広場側には、いくつか関連商店が建っていましたが、その店の裏手に回ると、こんな写真も撮影可能でした。今でしたら、柵などが厳しく設けられるところでしょうが、案外そういうことにはおおらかだったということでしょうか。夜間、翌日の運用に備えて待機する2669編成。2669編成が、この塗色に選ばれた理由は、単に入場が近かったからのようです。下回りは塗装更新されませんでした。1983年3月経堂駅留置線。
4月の陽気とともに、軽快に走り去る2669編成、フラワートレイン。ヘッドマークはかかげっぱなしです。ピンク色の塗装の上辺は、通常の青帯と同じ位置です。1983年4月経堂駅にて。
ヘッドマークのアップです。このように側面のイラスト(下参照)と同じデザインが採用されていました。笛を吹く少女と少年のイラストです。意外と大きいです。1983年6月町田駅。
側面のイラストはこんな感じでステッカーでした。まだラッピングという技術のない頃だったので、イラストの左側に、継ぎ目があります。大きなイラストを1枚で印刷できなかった時代だったということでしょうか。今でしたら、OERのマークもカバーしてしまうところでしょうが、ステッカーなので、そこだけ切り抜きになっています。春らしい、温かみのある電車でした。1983年6月30日、玉川学園前駅にて。なお、このイラストの原画は、神奈川県鎌倉市の、「葉祥明美術館」で今も見ることができると思われます。