第2次フラワートレイン

 第2次のフラワートレインは、1983年3月21日から7月10日まで運行されました。第1次と同じく、「小田急向ヶ丘遊園フラワーショー」の宣伝用車輌です。特に運用に区別はなく、6連単独で、または他車と併結で10連にて使用されました。2600系の他車との併結開始は、この年からなので、第1次フラワートレインは、単独運用のみだったことになります。
 第2次フラワートレインの特徴は、外装に「葉祥明」氏デザインのイラストを、ステッカーにして貼り付け、腰板から下を当時としては思い切ったピンク色に塗装したことです。車内は花々の写真で飾られていました。

第2次フラワートレインの画像です

 経堂駅には、夜間などに車輌を留置する線路が、かつての経堂工場跡地の一部を利用して、3線設けられていました。その駅前広場側には、いくつか関連商店が建っていましたが、その店の裏手に回ると、こんな写真も撮影可能でした。今でしたら、柵などが厳しく設けられるところでしょうが、案外そういうことにはおおらかだったということでしょうか。夜間、翌日の運用に備えて待機する2669編成。2669編成が、この塗色に選ばれた理由は、単に入場が近かったからのようです。下回りは塗装更新されませんでした。1983年3月経堂駅留置線。


第2次フラワートレインの画像です

 4月の陽気とともに、軽快に走り去る2669編成、フラワートレイン。ヘッドマークはかかげっぱなしです。ピンク色の塗装の上辺は、通常の青帯と同じ位置です。1983年4月経堂駅にて。


第2次フラワートレインヘッドマークの画像です

 ヘッドマークのアップです。このように側面のイラスト(下参照)と同じデザインが採用されていました。笛を吹く少女と少年のイラストです。意外と大きいです。1983年6月町田駅。


第2次フラワートレインイラスト部分の画像です

 側面のイラストはこんな感じでステッカーでした。まだラッピングという技術のない頃だったので、イラストの左側に、継ぎ目があります。大きなイラストを1枚で印刷できなかった時代だったということでしょうか。今でしたら、OERのマークもカバーしてしまうところでしょうが、ステッカーなので、そこだけ切り抜きになっています。春らしい、温かみのある電車でした。1983年6月30日、玉川学園前駅にて。なお、このイラストの原画は、神奈川県鎌倉市の、「葉祥明美術館」で今も見ることができると思われます。


戻る 次のページへ