ポイント転轍灯です。手動のポイント転轍器で、現在どちら側にポイントが開いているかを列車に知らせる役目があります。青は定位、オレンジ(黄色く写っていますが)は反位です。ポイントは通常定位に開通させておき、列車が通る必要のあるときだけ反位に動かし、列車が通ったら定位に戻しておく決まりになっています。
ちなみに定位は、主要な本線と支線を分けるポイントでは、主要な本線側。本線と引き込み線では本線側。脱線ポイントや安全側線(支線から本線の合流部などに設ける、万一車輌が逸走してきた場合、本線に乗り入れてしまわないようにする非常用の側線)では、脱線させる側。…と決まっています。
ポイント転轍灯の中はこのようになっています。案外簡単な構造ですね。この品は電球のソケットと、その台の部分が失われていたので、市販の耐熱ソケットとコード、アルミ板で自作してみました。電球は昼光色電球ですが、これも普通の市販のもので、鉄道用の本格的なものではありません。
東急8000系のものと思われる、ステンレス鋳物製の車側灯です。発光ダイオード化で発生したらしく、一時は20個以上持っていたりしたのですが、電球がやや特殊で、通常の電気店にはありませんでした。ソケットは普通なので、AC100Vで点灯させられます。本来壁に埋め込んであるものなので、そのままでは設置が難しく、考えた末クリーニング店の針金ハンガーを利用して、つり下げられるようにしてあります。
地下鉄銀座線は、駅手前になると一部の車輌を除いて、車内灯が1秒ほど消灯し、その間この予備灯が点灯していました。あれは駅手前にデッドセクションがあり、その部分を通ると集電レールから集電靴が離れるために、車輌が一瞬停電状態になり、その場合、電動発電機を持たない車輌では、車内灯が消えて予備灯がバッテリーからの電源で点灯する…ということになるためです。
ガラスのカットがレトロな感じで、なかなか優雅ですが、電球が一般的ではないもの(DC24V・17ミリ口金)なのと、ガラス周りにアスベストが使用されており、それを除去するのに手間がかかったため、点灯させるには苦労しました。「昭和31年」の銘があるので、旧形の1600〜1800形のものでしょうか。