2009年・産まれた卵の観察日記続き



 8月21日。北側早朝5時38分、小さい方のヒナ・ポーラースター2号を写真に撮ったところ、屋根の上に飛んでいきました。これで一応の巣立ちを確認。様子からすると、1日位前に巣立っていたのかもしれません。案外すいっと屋根に上がりましたから。

北側ヒナの画像です

 飛び上がる直前。5時37分。

北側ヒナの画像です

 もっと直前。5時38分。この数秒後、真上の屋根へ。ポーラースター2号。
 もっとも、この画像を撮る前は、なんとポーラースター1号、2号ともに室内にいて、窓のふちを歩いており、フンまでしておりました。昨日は結局室内に泊まったんでしょうか…。仕方なく汚れたところを私は掃除(苦笑)。
 親鳩さんが巣から出ていった5時45分に、卵1個が産まれているのを確認しました。うわぁ…。これは困った…。とりあえず2羽ともヒナは巣立ったわけなので、急ぎ巣箱の取り替えや、巣皿の導入などの作業を昼過ぎからすることにしました。

産まれた卵の画像です

 ポーラースター2号くんと、新しい卵。14時4分。ポーラースター2号くんは、昼前に戻って来ていました。こうなると、巣立ちヒナと卵が同居してしまうことになり、サザンクロス1号の例から考えると、少なくとも数日は巣立ったヒナも、巣を使うことが予想されるので、このままでいいとも思えません。また、現在南側にある餌場を、北側に移設することも考えています。それは南側に鳩さんが集まりすぎるためですが、それらを全て解決するために、新しい巣箱を用意し、ビニールシートを敷いて汚損対策とし、巣皿を入れて、消毒・洗浄が容易に出来るようにします。巣皿にはワラで出来たマットを敷き、これも交換可能にします。

製作中の巣箱の画像です

 あらかじめ作っておき、現場に入れるという方法で進めます。これは出来上がりイメージ。巣皿(左に見える素焼きの皿)に、ワラのマットを敷き、やや高さがあるので新聞紙を固めたものを置いて、鳩さんが入りやすくします。巣箱の底の部分には、防汚処理、帯電防止処理などされた、市販のビニールシートを張っておきます(両側を少し巻き上げ、掃除をしやすく)。これで洗浄したり、交換できない部分は、巣箱本体のみということになります。
 作業はこうして製作した新しい巣箱に、卵を移すという方法で進め、元の巣箱は撤去廃棄とします。また位置を30センチほど右に移動させ、出来るだけ新設する予定の餌場から遠ざけます。親鳩さんがおらず、ポーラースター2号のみがいる状況下で行いました。

元の巣を撤去している画像です

 元の巣を撤去するため、いったん立てて、中にスプレー殺虫剤を噴霧します。これでダニやコバエを死滅させます。

卵を移しているところの画像

 卵を移動させているところ。割ったらおしまいなので、ポリキャップに載せて、なるべく危険の無いところに置いておきます。

作業を見るポーラースター2号の画像

 がたがたごそごそになっているにも関わらず、ポーラースター2号は逃げることもなく、作業を見守ってくれています。

卵の移動が完了したところの画像

 卵の移動が無事完了しました。周囲も消毒・掃除しておきました。またあらかじめ、「ノックレン」という殺ダニ剤を、卵以外のものに噴霧してあります。巣箱は右端を、少し窓の外柱に押し込むような形にして、ヒモで縛るのはやめています。

新しい巣箱を横から見た画像です

 新しい巣箱を、横から見たところ。位置はより奥寄りになっているのがわかるかと思います。右側に見える小形カメラは、その後かさ上げが必要になりました。
 さて、作業は完了しました(作業時間40分ほど)が、親鳩さんが戻ってきません。新しい巣箱は形状が異なりますし、遠くから親鳩さんも作業が行われているのを見ていたでしょうから、警戒していたのでしょう。巣材は完全に撤去してしまいましたが、出来ればノックレンで処理して、少し残しておいたほうが、親鳩さんがちゃんと卵があると理解しやすいかもしれないという点で、いいような気がします。


戻る 次のページへ