301系の銘板を手に入れた!続き


日本車輌蕨銘板の画像です

 日本車輌蕨銘板は、日本車輌が東京支店を改名したために発生したもので、昭和44年から昭和46年銘までしかなく、その後はこの部分に「車」という字に似たマークを入れるようになりましたので、そこそこ貴重なのですが、この301系の銘板は、さらにアルミ製になっており、貴重度はかなり高くなると思われます。

アルミ銘板裏側の画像です

 この銘板の裏側にも、TC301−7と、「竹ヨ」という文字が…。「竹ヨ」は、竹ヨさんという人?。よく取り付け作業を担当した人が、名前を残す例があるようなので…。これらの文字は、301系の車輌更新工事の際、取り間違わないために書かれたものと思われます。銀色の地肌が出ていて、アルミ製であることがわかります。

車体切り取り部裏側の画像です

 車体切り取り部分裏側の様子です。補強のあて板がされています。おそらく車体がアルミ製であるため、銘板に強い力がかかった場合(あまり考えにくい状況ですが)、車体ごと変形するのを防ぐためと思われます。一番下のあて板は、車輌更新工事の際に取り付けられたものと思われ、これは鉄板でした。そしてそこに、「MC300−8」という文字が書かれています。字体も異なりますので、切断して販売される際に書かれたものでしょう。黒いものは、アスベストを少量含むアンダーシール材です。これが無ければ、そのまま保存できたのですが…。

裏側からネジを回している画像です

 表からどうしても回らないネジは、裏から回します。このようにペンチでつかんで、ゆるむ方向へ。一応アンダーシールをはがしてしまわないよう注意します。

大井工場更新銘板の裏側画像です

 一番下の「大井工場更新」の銘板裏側です。これには番号の記入がないことから、やはり他の銘板は混同をさけるためにわざわざ車号を記入した(取り付け責任者の名前も?)と思われ、そこで番号を間違えて取り付けるとは思えないので、やはりこれらはクハ301−7号のものと考えていいと思います。

銘板取り外しが終わった車体切り取り部画像

 銘板全てを取り外した車体切り取り部。全体がアルミで出来ていますので、アルミ回収の日に、回収に出しました。当然アルミは高温で溶解され、再度アルミ製品に再生されますが、高温で処理されるため、アスベストも無害化されます。
 というわけで、残念ながら、そのままの姿では301系の車体の一部も、残せなかったというお話でした。


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