伊豆大川駅で、伊豆急の200系(元JR115系)とすれ違う「踊り子」。この編成はトップナンバー編成です。したがって画像はクハ185−101号。列車番号表示は、リニューアル前からLED表示に変更されています。2005年3月30日撮影。
下田から熱海へ戻ってきた185系200番台による「踊り子」。200番台はB編成と呼ばれており、7輌編成で、真ん中(4号車)がグリーン車です。田町の200番台は、新前橋電車区のものとは異なり、「湘南色」でリニューアルされましたが、車号位置はやはり元のままなので、車体中央部にあり、0番台と区別できます。熱海駅にて。2005年8月4日撮影。
リニューアル後のグリーン車内。通路には絨毯が敷かれています。前後の壁は元から木目調です。特急グリーン車用の、厚みのあるイスが並びます。2008年5月11日撮影。
リニューアル後の普通車内。回転クロスシートに交換されています。また背ずりの後ろに、テーブルが付いた最近のデザインです。取り外された転換式のシートは、近江鉄道の700系「あかね」号に転用されたとか。窓の開口面積が小さいので、シートの出し入れには苦労したでしょうね。リニューアル前は、前後の壁は明るいコルク模様でした。壁の化粧板ごと交換されています。2006年7月31日撮影。
185系「踊り子」も、登場からこのコンテンツを書いている時点で、もう27年。代替車の話は、数年前からうわさされていますが、「成田エクスプレス」の253系を転用するという説もあります。現在夏のトップシーズンでも、乗車効率があまりよくないように見えますが、さりとて6輌編成程度ですむというものでもないと思えるのと、253系自体が連日の高速走行でかなり老朽化しており、簡単に置き換えられるとも思えません。一方、房総特急に使用しているE257系をアレンジした新車を投入する予定だが、「新成田エクスプレス」の製作が先になるので、その後になる、という説もあります。どちらになるのか、また別な案があるのか、今ひとつ見通しがはっきりしない現状で、185系「踊り子」は、ここしばらくは安泰なようですが、そういつまでも走らないかもしれません。
しかし、登場時に一般の観光客をも魅了したその車体デザインは、「あの電車に乗って伊豆へ行きたい」という気持ちを、十分にかき立てた車輌・列車ではあったと思えます。今の感覚からすれば、185系は古さも目立つものになっていますが、次世代の車輌もまた、「乗ってみたくなる魅力」にあふれるものであって欲しいと思います。