特急「踊り子」

 1981年秋から、それまでの急行「伊豆」と、特急「あまぎ」を改称して登場。専用車輌として、185系特急形電車が用意されましたが、4往復は「あまぎ」からコンバートされた183系電車を使用。

 185系電車は当初、その斬新な塗装パターンで、ファンや観光客を喜ばせましたが、朝夕の通勤兼用仕様もあって、多少内装としては見劣りし、その後「スーパービュー踊り子」の登場により、リニューアルされました。その後も、「スーパービュー踊り子」とともに、伊豆観光特急として不動の地位にありましたが、2020年「スーパービュー踊り子」用251系が、新車の「サフィール踊り子」E261系へ置き換えられ、185系電車も老朽化が進んだことと、性能的に東海道線内のダイヤに乗りにくくなってきたため同時に引退し、後継車として中央線特急「あずさ」からコンバートされたE257系に置き換えられました。

 列車名称の由来は、川端康成著の小説「伊豆の踊子」から。“踊り”子と、「り」が送りがなとして入れられていますが、この部分は、原典と異なります。

 運転区間は東京(一部新宿・池袋など)−伊豆急下田・修善寺間。

★鉄道資料館内の特急「踊り子」号の項目へ行く→こちら(戻って来られます)。


特急「踊り子」号の画像です

 東海道線を疾走する、185系特急「踊り子」。手前から4−5輌目がグリーン車で、第114話、第116話で、コメットさん☆たちが乗車したのは、このグリーン車です。クハ185−7号ほか。2004年8月20日鶴見駅で撮影。

伊豆急下田駅に停車する特急踊り子の画像

 伊豆急下田駅に到着した、特急「踊り子101号」。これから「踊り子106号」として、東京へ折り返します。クハ185−3号ほか10連。2006年9月15日撮影。

 踊り子号車内。

踊り子号グリーン車車内の画像です

踊り子号普通車車内の画像です

 車内はこのような感じです。いずれもリニューアル後。上はグリーン車の車内で、青色モケットのどっしりしたいすと、絨毯敷きの床が魅力的ですね。下は普通車の車内。以前のいすよりは、グレードアップしていますが、やや前後が狭いのが難点かも。上、サロ185−3号、下モハ184−6号。いずれも伊豆急下田駅にて。2005年9月15日撮影。

●富戸駅を発車して、城ヶ崎海岸駅を通過するまでの走行音→こちら(mp3形式、約5.5MB)。モハ184−27号にて、2008年5月11日収録。


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