身延線旧形国電2
身延線は、トンネルの大きさが小さく、パンタグラフ部分を低屋根とした車輌のみが使用されていました。旧形国電についても、古くはクモハ14形、その後はクモハ51,41,60形が低屋根に改造されています(他にもクモハ43形などもあり)。当線専用として製作された62系も、パンタグラフ部分は低屋根です。
問題の車輌62系です。車体は115系のものと同じですが、下回りは旧形のままという、国鉄には珍しいタイプの車輌で、乗客には新車として喜ばれたようです。走り出すと「釣り掛けの音」が。乗りたかったなぁ。1980年12月26日撮影。
クモハ51800号には、側面行先表示窓が残っていました。これはかつて阪神地区で行先を表示した(もちろん当時は手動)名残りと言われています。芝川駅にて、1980年12月26日。
身延線には、わずか2輌ながらサロ45格下げのサハ45形が配置されていました。これはサハ45008号です。ほかに大糸線にもありましたが、戦時改造で4扉ロングシート化された仲間も多く、不幸な形式だったのかもしれません。台枠すみの処理の仕方や、リベットだらけの車体が設計の古さを物語ります。1978年撮影。