愛称板類続き


東北地方の急行愛称板画像

 東北急行の愛称板です。左上「ばんだい」は、かつて急行列車として上野−会津若松・喜多方を結んでいました。4時間以上かかった記憶があります。右側「十和田」も、夜行急行として余りにも有名です。左下「まつしま」は、仙台行き急行で、455系電車による運転が有名でしたが、本品は尾久客車区持ちなので、臨時の客車列車用。右下「ときわ」は、常磐線の急行列車。この画像では、右下のみホーロー引きで、それ以外はアルミ製です。右下の「ときわ」は所属表記がありません。

東北地方の急行愛称板画像

 それぞれの裏側。左上の「ばんだい」以外、全て列車名が表裏で異なるという、割と珍しいパターンなのかもしれません。右上「八甲田」は、14系などで運転されていた客車急行、左下「能登」は、最近でこそ489系で運転されていたりしますが、かつては客車急行でした。右下「もりおか」は、その名の通り盛岡行き急行(常磐線経由)で、451系・453系の狭い向かい合わせクロスシートに、延々と詰め込まれるという列車でした。仙台まで乗車したことがありますが、指定席車が1輌しかなく、上野発車時点では息苦しい感じでしたが、走るに連れだんだんすき始め、仙台に付く頃にはガラガラになってしまうという現象が見られました。仙台から乗客が入れ替わるというようなことがあったのでしょうか。いずれにしても、東北・上越新幹線開通で、かなり変化のあった列車たちです。

中部の急行列車愛称板の画像です

 急行「たかやま」と「きそ」。「たかやま」は、高山本線を走る急行で、乗ったことは無い(「のりくら」には乗りました)のですが、キハ58系の長い編成で走っていたものです。JRとなっても、大阪方面から高山本線に乗り入れる急行として有名でしたが、その後廃止になっています。
 「きそ」は、夜行と昼行があったと記憶している、中央西線の急行です。この列車も乗車したことはありません。雑誌に掲載されていたのが印象的だった程度です。いずれもプラ製です。

中部の急行列車愛称板の画像です

 それぞれの裏側です。「きそ」の裏側は白地。「たかやま」は、指定席の緑帯です。飛騨高山は、何度も旅行しましたが、キハ85系「ひだ」での旅行が大半でした。なので、急行「たかやま」は乗れずじまい。少々残念というところでしょうか。今だったら、グリーン料金を奮発して、キロ28形の乗り心地を試してみるところですが。

荷物列車運用板の画像です

 東海道線などの主要幹線には、国鉄時代末期まで、荷物列車が設定されていました。マニ36形などの荷物車が、荷物を積んで夜昼走るわけです。当時はあまり宅配便が発達してなかったので、需要はあったのですが、到着に日数がかかることと、荷物の積み替えに手間がかかることなどから、トラックによる直行便に荷を奪われ、やがて荷物輸送そのものが無くなってしまいました。
 荷物列車には、「愛称」というものはありませんでしたが、愛称板受けが荷物車に装備されており、そこには荷物車の運用を記した「サボ」のような役割の札が入れられていました。そんな失われた荷物列車の、運用板です。
 上の「大荷」とは、「大阪局・荷物」の略と思われ、下の「名荷」とは、「名古屋局・荷物」の略でしょう。いずれもプラ製ですが、大阪発の荷物車と名古屋発の荷物車に付けられたものが、廃止後売られたものだと思います。特に下のものは、青15号に近いような紺色なので、なかなかいい感じです。


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