健全品(上)と、本品(下)。本品は頭部が切断され、ブレーキ弁にはめられないようになっています。
ごらんのように、大きな金鋸のようなもので、きれいに切断されています。
正面から見たところ。一応ちゃんと必要なパーツは揃っています。
ある幅をもって切断されているのがわかります。
ピストン(爪)を止めるねじも欠品していましたが、6ミリステンレスビスから製作して復元しておきました。あまりにすっぱり切られているので、切断面を何かで充填してやれば、復旧できると判断しました。
なおこの品は、「沼キク」の彫り込みがあることから、おそらくJR沼津機関区で廃棄されたものと推定されます。とすれば、同所の115系(御殿場線や身延線)などに使われ、313系(電気指令ブレーキ車)への置き換えにより、不要となったものと思われますが、はっきりとした経緯は不明です。