ブレーキ弁ハンドルの修理・復元2

 ブレーキ弁ハンドルの中で、柄がひどく傷んでいる物があり、柄を交換しようとしましたが、柄尻の栓を外してもネジが回らず(固着)、簡単に交換出来そうにありませんでした。そこで、古い柄を切断して撤去し交換するという方法により、修理・復元を試みたものについて、その手順を解説します。

不良ブレーキハンドルの画像

 柄尻の栓を抜いてみましたが、どうしてもネジが回りません。叩いて回すタイプのねじ回し(頭を叩くと回転する力が発生する特殊な工具)も使用してみましたが、ビクともしません。そのうちにネジ頭をなめそうになるので、何らかの固着が起きているものと判断し、やむを得ず柄を切断することにしました。後ろの方から普通に鋸で横に切っていきます。そのあとマイナスドライバーで割るようにしながら、少しずつ樫木で出来た柄を外して行くわけです。

ブレーキハンドルの柄を切断している画像

 ようやくここまで来ました。これでネジが回ります。ネジの固着は、ネジにサビが出て、それが木部とくっついてしまうことによって発生していました。ねじ込み部分には影響がなく、一安心です。その後残った木の部分は全て割って外しました。

ブレーキハンドルの画像です

 とりあえず新しい柄をはめるだけはめてみます。寸法にも特に問題はありません。右側の出っ張りは、新しい柄尻の栓です。

ネジの画像です

 取り外したネジ。この全体をおおい、少し膨らんだサビが固着の原因でした。

ネジの画像です

 ネジのサビを落とします。これをやっておかないと、同じことが起きてしまいます。サビで膨らんだ部分をヤスリで平らにならします。

ネジの画像です

 おおよそきれいになったネジ。さすがに新品のようピカピカにはなりません。

ネジの画像です

 オイルスプレーを十分噴射し、その後余分をふき取ります。


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