車止標識を点灯化する

 子どもの頃、なぜか車止標識に興味があり、各駅の標識を、親にせがんで見て回った記憶があります。あの「終点」を示すマークは、ここから先にはレールが無いという厳然たる事実を示す他に、逆に全てはここから始まるとも言える、何か不思議な印象を子どもの心にいだかせるものでした。
 それからウン十年が過ぎ、すっかりおっさんになった「元子ども」は、その車止標識を入手し、そこらに雑然と置いていたのでしたが、裏庭の庭園灯に使えないかと考え、点灯化を模索しておりました。庭園灯としての使用は、サビで穴があいているなど、あまり状態が良くなく、雨を考えると断念せざるを得ませんでしたが、室内装飾としては点灯化することが出来ましたので、簡単にその過程を紹介します。

車止め標識ソケット台の画像

 車止標識には、このような「電球ソケット台」が入っており、そこから配線がされて、地中を通り、駅などの配電盤につながっています。入手した標識のソケット台は、既に破損していたり、サビが出ていたりしましたので、それを修理・整備しつつ、電球ソケットも失われていたので、付け直してみます。右上に見える「磁器製ソケット」を使用することにしましたが、実際には既に配線がなされた「レセップ」というものを使いました。そのため右上に写っているものそのものは使っていません。本当はこれを使うとなると、電気工事士の資格が必要でしょう。

車止め標識ソケット台の画像

 割れている木部を、木工用接着剤で修理します。白く見えるのが木工用接着剤。

車止め標識ソケット台の画像

 サビが出ている部分には、常温亜鉛メッキを本体同様施しました。「サビチェンジ」という製品を筆塗りです。

車止め標識ソケット台の画像

 サビチェンジ塗布状況。サビの部分を被うように塗ります。塗ったところは黒っぽく変色します。こちら側が上面になります。

車止め標識ソケット台の画像

 サビ止めが効いたところで、レセップを取り付けます。レセップとは、完成品の電球ソケット+スイッチ付きケーブルと考えればいいわけです。位置の確認と、ネジを用意しているところ。ネジは4ミリのもので、スプリングワッシャーと、普通のワッシャーを用意しておきました。ネジは何かの余り物です。

車止め標識ソケット台の画像

 ネジ止めをしているところ。ソケット取り付け穴には、ネジが切られていませんので、普通にナットで締め付けます。上側はこれからナットをはめるところ。


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