旧形客車デッキ灯点灯化

 旧形客車のデッキ灯と思われる、電灯のカバーのみを入手しました。乳白色のガラスカバーが付いた、丸いカバーです。裏面をよく見ますと、何かでこすったような「●●32 114」という文字が見えます。配置区?だった文字なのか、読めない文字もあります。番号の方は、おそらく車輌番号であろうと推定できますので、元の車輌を推定してみます。
 形状からして、客車のデッキ灯と思われるので、まずは「スハ32 114」と考えました。しかしこの車は戦災にあい、オハ71形(14号)に改造されていますので、無事にデッキ灯が残っているとは思えません。次いで、「スハフ32 114」ではないか?とも考えました。丸屋根のスハフ32の初期番号車ということになりますが、部品の状態からしてそんなに古いものとは思えず、また「●●」の部分が2文字に見えるので、ちょっと違うかなぁという印象です。すると「マニ32 114」はどうでしょう?。この車は、スエ31 28に改造後、1987年まで在籍していましたので、おそらくはこの車ではないかと思えます。その他モハ32か?(114輌もない)とか、スロ32(14輌しかない)、スロハ32(北海道用は100番台だが105番までしかない)などいろいろ考えましたが、該当する形式がなさそうです。

 さて、前置きが長くなりましたが、せっかくですので、このカバーの中に電球を入れ、点灯できるようにしてみましょう。DIY系のホームセンターで入手した材料を使い、簡単にやってみます。


入手した車内灯カバーと材料の画像です

 入手した車内灯カバー(上)と、電気錠(でんきじょう)という開錠するためのカギ、その他端材の板(MDF材)、ケーブル(廃品利用)、ソケット、スイッチ(使用せず)、電球です。

寸法をあたっている画像です

 ホームセンターの端材売場で、100円で売っていたMDF材の端材を使いました。おおよその位置を考えておきます。電気錠でフタを開け閉めしますが、電気錠はカバーフタのかんぬき状のコマを動かすための専用工具のようなものです。
 中央に見える穴に、電球を通せるように工作します。

杉角材の寸法をあたっている画像

 25ミリかさ上げしないと、電球のソケットが板に取り付けられないことがわかりましたので、25ミリ杉角材を買ってきて、それを15センチずつ2本に切り出し、板に張り付けることとします。寸法をあたっているところ。このあとノコギリで切り出します。

角材を接着している画像です

 角材を木工用接着剤で、板に張り付けます。上にランプハウスを木ねじ止めしますので、支障のない位置を考えておきました。


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