サボ板類

 愛称板のところにも少し書きましたが、私はもともとあまりサボを集めるということはしていません。しかし、長く鉄道趣味をしていますと、いくらかは落札したり、イベントで大量に出て買ったりしたものが、自然と集まることになります。ここでは、そんなサボ類をご紹介します。基本的に比較的目の利く業者や、JRのイベントで購入した物がほとんどなので、レプリカということはなさそうですが、正直あまり熱心に研究していませんので、詳しくはわからないこともあります。

吊りサボの画像です

吊りサボの画像です

 盛岡/仙台の吊り下げ式サボ。東北線の旧形客車列車に付いていたのを見ました。おそらくそのようなものと思いますが、このサボを使用する列車は、今から思えばかなりな長距離普通列車ですね。乗り通す人がたくさんいたとも思えませんが、どうだったか…。

プラサボの画像です

 これは父親の故郷が津山なので、子ども時代に何度か帰省で行ったことがあり、その懐かしさから手に入れたもの。姫新線のサボですが、プラ製。裏面は手書きで「津山−新見」になっていますが、画像は割愛しました。文字がはっきりしたゴシック体になっていて、劣化しにくい印刷ですね。気動車用でしょうか。

差しサボの画像です

差しサボの画像です

 高崎駅のイベントで買った「八高線」のサボ。寄居行きという列車の設定があったのでしょうか。よく見ると、高崎の崎の字のヘン「山」部分が、表と裏で微妙に異なり、山の字が右肩上がりとそうでない、という違いがあります。普通にホーロー製です。

差しサボの画像です

差しサボの画像です

 おそらく「急行 ばんだい」のものと思われる、紺色文字のホーローサボ。南会津地方へ行くのに、上野から4時間かけて乗車したことがある急行「ばんだい」ですが、455系急行も、もはや昔の話になってしまいました。本品は結構スレがあります。磐越西線は、喜多方までが電化区間ということなので、「ばんだい」も喜多方行きの設定がありました。特急「あいづ」が会津若松止まりなのと対称的かもしれません。

差しサボの画像です

差しサボの画像です

 中央東線の高尾から先は、もともと「列車区間」とされていました。今はE233系による通勤形の快速が、大月まで入りますし、臨時ではそのさらに先まで入りますが、この区間の受け持ちは、長く115系の横須賀色車が担っていました。そのような115系用サボです。新宿までの設定は、のちに深夜・早朝のみになり、その後廃止されました。私が乗車した頃は、「快速」の甲府行きも臨時のみだったと記憶しています。高尾−新宿間は、「スーパー特別快速」のように走り、高尾を出ると、立川、三鷹、終点新宿が停車駅で、それ以外は通過していた記憶があります。中間にサハが2輌続く編成も、当時理由がわからなかったので、とても奇異に見えたものです。本品は表裏で、かなり字取りに差がありますね。

簡易運転台用方向板の画像

簡易運転台用方向板の画像

 古くは151系のサロとサシ、その後は481〜485系、581、583系のサシには簡易運転台があり、そこを先頭にして入れ換え運転が可能なようになっていました。簡易運転台は文字通り「簡易な運転台」なので、加速するためのマスコンノッチは2ノッチまで、あとは自動ブレーキが1本のハンドルで操作できるようになっていただけで、営業線上を長距離運転することは考慮されていません。しかし、近隣の区所と工場、例えば田町電車区と大井工場の間程度は走行することを考慮したのか、それら特急形の簡易運転台の正面窓下には、サボ掛けが存在します。そこに掛けるための「回送/試運転」のヘッドサインです。本品はあまり使用された形跡が無く、実際に使用機会は少なかったものと思えますが、規程で用意されたのでしょうか。これを実用している写真は、鉄道ピクトリアルのアーカイブセレクションなどに見られますが、私は実用しているのは見たことありません(そもそもサシが前に出ている様子すら見たことがない…)。側面用サボより厚手の鉄板に、塗り板+手書きです。サイズも特殊で、側面用サボより縦長、幅狭です。近場にサシが残っていれば、持って行って掛けてみたい衝動に駆られますが、もう無理でしょうねぇ。


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