写真撮影は、なかなかよく考慮されており、まず30人ずつ入場。それで持ち時間は約10分で、5分は遠目から撮影(全景が撮れる)。その後近寄って撮影で残り時間5分。それで退場となっており、JRのイベントなどで問題になる、鉄道写真マニアと家族連れの場所を巡るトラブルを未然に防止しています。そもそも車輌に直接ふれる距離での撮影はできません。
ようやくわれわれの番が来ました。約40分待ちでした(笑)。左からすでに旧塗装で保存され、わざわざ9000系に引かれてここまで運ばれてきた2200系デハ2200形、中央は今回旧塗装化された2600系最後の在籍車2670編成(こちら側はクハ2870号)、次いで新型ロマンスカー50000系のデビュー後、バリアフリーに対応できないため廃車が計画されている10000系です。
今回の主役ともいうべき、2600系旧塗装化編成の近影です。往年の急行板を取り付け、方向幕にはかつての「江ノ島線夏ダイヤ」で設定されていた、「快速急行」用の幕を復元して取り付けています。この幕のデザインは、夏にしか用いられなかったとか。また種別表示も白い紙で覆って、往年の感じを演出しています。幕の類は翌日から一般営業に戻るため、一時的に貼り付けたもので、幕を取り替えたわけではないそうです。
旧塗装化編成中に含まれるデハ2820号の側面です。翌日からの一般営業に備え、表示ステッカーなどの類はそのままです。台車のボルスターアンカー部分のみ、塗装し直されています。実際の旧塗装時代、このボルスターアンカーは、車体につながっている逆台形の部分のみ、床下と同じく黒く塗装されていました。台車本体が黒塗装に見えますが、単に汚れているだけで、実際はグレー塗装です。