白石駅留置車に入っていたスハフ42 2160。この車は磐越西線で活躍しているのを見た記憶があるのですが…、ここで果てることになってしまったようです。車掌室窓下に点検蓋のない原形です。近代化改造車ですが、窓の日よけはもともとロールアップ式カーテンになってます。標準的なスハフ42ですが、痛みが目につきますね…。1987年8月19日。
珍車を発見しました。スハ40 2119号。この車の経歴は複雑です。まず登場時の形式はスハ42。これを後年近代化するとき、軽量化に取り組んで窓をアルミサッシにするなどして、オハ36となりました。しかし電気暖房を取り付けたら、また重くなってしまったので、スハ40に改形式したというわけです(一時期付番間違いで、オハ36 2119とされていた時期があるようです)。したがって飛び番号になってます。当時オハ47形まで出ていたと思うので、本来スハ56?あたりになってもおかしくないのですが、優等車の格下げ車が一時50番台まで埋めていたため、40番台に納めようとしたのか、スハ40と逆戻り形式になってます。戦後しばらくオハ35をセミクロスシート化したオハ40がありましたので、厳密には重複形式ですが、当時すでにオハ40は全車オハ35に復元されていましたので、問題なかったのでしょう。
原形のスハ42が1947年登場と、戦後まもなくなので、車体のひずみとりが十分でなく、外板のゆがみが目立ちます。ドアは軽量客車用の窓が高くて、上段が下降するタイプに交換されてます。また鋼板屋根も目立ちます。台車はTR40で、スハフ42などのTR47と比べると、枕バネが3連(TR47は2連)になっています。基本的にオハ35系の系統です。白石駅、1987年8月19日撮影。
これはスハ43の台車交換車オハ47(オハ47 2298)です。まあごく標準的なオハ47で、あまり傷んでません。大井川鐵道で活躍する一部のオハ47は、このタイプです。TR23台車を装備しますが、見た目ほど乗り心地は悪くありません。この車はコロ軸受けに改造されておらず、原形のTR23ですね。白石駅、1987年8月19日撮影。