私は、鳩が人体に対して病原性を持つのかどうか、およびそれが真実だとすれば、どの位の割合で発生するのか、ということについて、純粋に「科学的見地」から論じるべきであり、そこに感情的なことを入れるのは、人心を煽るという点において、よろしくないと考えています。
ところが実態として、自治体のホームページや、日本野鳥の会のホームページすら、真に科学的とは言えない記述が見られ、これらの「人と鳩の関係」について、およそ科学的とは思えない問題提起が行われています。
科学的なものの考え方、というのは、客観的、合理的、中立的な議論を進める上で、重要なことです。身近な存在であった鳩を、人から遠ざけなければならないのかどうか、という、あるところでは、今までの「ライフスタイル」を改めるべきかどうか、というほど、重要な問題を含むと考えられるのに、論証的な方法によって、議論が進められていないと思えるのは、不思議としか言いようがありません。
ここで「嘘」とあえて言うのは、それら科学的論証に基づかない、いわば感情的なものを含んだ議論をもって、世論を誘導している何かが存在し、それが純粋に科学的見地や、合理的説明法に沿っていないと考えられるため、正しく科学的な議論をもって、反証を試みたいと思うからです。そのため、私が「科学的ではない」とする人々の説明について、「悪意のある偽りをもって、あるいは嘘をついて誘導している」とまで言っているのではありません。その意味での「嘘」ではなく、正しく科学的な論証によって説明されているものではない、という意味になりましょうか。
餌やりが個体数を増加させるという「嘘」 |
鳩は各種の病原体を持っておりそれは直ちに危険だという「嘘」 |
「鳥インフルエンザと鳩」へのリンク |
鳩のフンに含まれる窒素分に関する「嘘」 |
鳩が続けて産まれると際限なく増加するという「嘘」 |