旧形手打ちパチンコ台整備

 小学生の頃、父の友人の息子さんから、パチンコ台をもらいました。当時は、手動のハンドルで1つずつ玉を打ち上げる時代。百発皿や上皿と呼ばれる、玉を1つずつ順に流してハンドル部分へ自動的にセットする皿がついた構造にはなっていたので、さすがに左手に玉を持って、1つずつハンドルの右上の穴にこめる、という時代ではありませんでした。うちに来たのはそんな台です。しかし、当時のパチンコ店では、まだ立って球技する台がほとんどだったと記憶しています。
 さて、車で持ってきてくれてうちに到着した台でしたが、その精巧な仕掛けには、子ども心に感心するばかりでした。アウト玉は、全て払い出しのためにそのまま利用される構造で、裏側の上部には大きな玉のタンクがあり、払い出しが何回にもおよんで、下にあるタンクの玉が足りなくなりそうになると、上のタンクから下へと玉が自動的に補給されるようになっていました。打ち止めでの、玉を打ち出せなくなる仕掛け、入賞から払い出しの動作など、それら全てが、玉の重さなどを利用した、機械的動作なのです。ランプ以外には電気を全く使わない構造は、驚異的とすら言えます。チューリップと呼ばれる、玉が飛び込むと開き、セーフになる範囲が広がるという、画期的構造の「役物」(パチンコ台の遊技性を高める、表面取り付けの部品)は、中央に2つついていました。それの開閉機構も、実際に触れて初めて理解しました。
 この台では、ずいぶん遊んだのでしたが、中学生になって、鉄道模型を趣味にするようになると、だんだんと使わなくなり、やがて廃棄処分にしてしまいました。今にして思えば、写真を撮ったり、部品を保管しておかなかったのが悔やまれます。
 それからン十年が経過し、最近この種の古いパチンコ台は、ネットオークションなどで買えることがわかりました。そうすると…、ふと、今の自分の「技術力」で、小学生当時は困難だった整備や、釘の調整、構造の深い理解など、やってみたいことはあると思えます。そういうわけで1台、当時と全く同じ構造の台を落札してしまいました。代金は1万円ちょうど。西陣というメーカーの、1970年代終わり頃?のものと思われます。そもそも、小学生から中学生では、おおっぴらにパチンコ店に入り、台の構造を見ることは出来ないわけで、本格的に細かい構造を見るのは、今回が初めてと言ってもいいくらいです。



購入したパチンコ台の画像です

 購入して到着。下に敷く予定の板なども右下に見えますが、部屋に別なゲーム機などがあったため、ここから整備して、ちゃんと打てるようになるまでには、半年近くかかりました。ガラスは無く、玉もありません。しかしまあ、全体の状態は、それほど悪くないです。チューリップは4個ですが、中央の役物(黄色いところ)に玉が飛び込むと、予想外のチューリップが自動的に開きます。

台枠にする材木などの画像です

 台の下には、台枠を作り、それに載せて棚受け金具で固定し、転倒しないようにしようと思います(あとでこれは大変重要な意味を持つことに…)。そのための材料など。

注文して届いたアクリル板の画像

 ネットショップの、「アクリル板量り売り」のお店に注文した、ガラスに代わるアクリル板2枚。寸法は405×455ミリです。いわゆる「レトロ台」としては、やや特殊な寸法ですが、これがないと、玉が盤面からはじき出てきてしまうかも。家庭用ではアクリル板にするのが、静かで安全でもありますね。

アクリル板をはめた画像です

 とりあえず台にはめてみます。特に問題ありません。ゴト行為(不正行為)防止のため、2枚入るようになっていますので、一応2枚入れてみました。金枠は、正面から見て左後ろの金具を上に上げると、開けることが出来ます。

材木を寸法取りしている画像です

 板を補強するための角材を切り出すので、寸法取りをしているところ。

切断した材木の画像です

 普通にヒノキ材を切断して、枠を作るために準備します。

枠を組み立てているところの画像

 板に釘で枠になる角材を止めます。しかし釘打ちが案外うるさいので、4ヶ所以外は接着止めに変更しました。


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