※小田急電鉄は、電車の形式の集合を呼ぶ時に、「形(がた)」を用い、2600形(にせんろっぴゃくがた)、9000形(きゅうせんがた)などと呼称しています。しかしこの呼び方は、車輌の形式群を呼ぶ場合には、国語学的にも適切とは思えません。「系(けい)」を用いるべきではないかと思います。一つのまとまりを呼ぶときには、通常「系」を用いるからで、太陽系宇宙を、太陽形宇宙とは呼ばないことからしても、自明ではないかと思われます。現場の通称名が、公式名になった例ではないかと思われますが、このページでは、やはり国語として正しいと思われる「系」を、統一的に用いることにしました。
※なお、この「系・型・形」については、小田急電鉄の公式車輌パンフレットや記念乗車券などを見ると、1969年までは「系」を用い、少なくとも1974年までは「型」、その後は「形」と呼んでいるようです。また会社の公式な年史である「小田急電鉄五十年史」でも、形と系が混在して記述されていたりします(1980年刊)。どういう意図があって、このように変わっていったのかはわかりませんが、小田急自身がこんなにぶれていたことからすれば、ファンや一般の人々がどのように呼ぶまたは表記しようが勝手なような気がします。