2009年・産まれた卵の観察日記

 2008年の春、うちの北側にある物置部屋の外、エアコンの室外機置き場に鳩の巣ができ、そこから2羽の鳩が巣立っていきました(→「ヒナ・ピヨスケの誕生から巣立ち」をご覧下さい)。ここはマンション形の団地ですが、たびたびいろいろなところで、鳩の営巣が観察され、たいていは違法でありながら、卵やヒナがいる巣ごと撤去されています(鳥獣保護法違反)。しかしうちでは、特段鳩が営巣して困ることはないので、巣を作るならば、それはそれでかまわないと考えておりました。そのため、北側の巣の跡は、あまりにも汚かったので掃除はしたものの、再度の営巣を考慮して、念のため段ボール箱を横倒しに置いておりました。
 その後、春から夏が過ぎ、年が変わって2009年となり、また春がやって来ました。北側の段ボール箱には、たまに数本の木の枝が置かれていたり、鳩がしばらくいたような形跡はありましたが、巣を作るというところまでは至らず、時間は経過していました。ところが、5月の下旬くらいから、今度は南側のベランダに来る鳩が、排水溝に巣材を運び始めました。これはちょっと困ります。そもそも排水溝なので雨水が流れますし、エアコンの季節になれば、その排水も流れるでしょう。そうすると、鳩と人間両方が困ることになります。それでやむを得ず、その巣材はそこから70センチくらい端に寄せ、小さい段ボール箱に入れておくことにしました(これは雨がよけられないので、後に撤去)。そしてそれとは別に、もしかすると…と考えて、植木鉢にザルをはめ、隣家との境に近い側の、園芸資材を入れているコンテナの中に置いておきました。
 6月中は、時々「うーお、うーお」と鳴く鳩が、ザルに入ったり、また出たりを繰り返していましたが、特に巣材が運び込まれることもなく、段ボール箱にも変化は見られませんでした。しかし6月下旬に至り、鳩たちが何となくそわそわしたような動きをしていると思っていたところ、南側のザルに木の枝を突き刺さっているのを発見しました。それと同時に、北側の段ボール箱にも、何となく巣材が増えたような感じになり、それは…。以下、画像とともに、日付を追ってご覧下さい。観察の様子をご覧に入れます。

●各ページへのジャンプは、下のリンクからどうぞ。



南側コンテナの様子です

 園芸資材を入れたコンテナというのは、この画像の左下に写っているものです。このように、横倒しに置いて、古い風呂のフタを利用し、上からの雨を防ぐとともに、植物を植えた鉢も置けるようになっています。また右側のガラスの外は、まったくの外ですが、このガラス板のパネルで、風を防ぐことが出来ます。植木鉢にはめたザルは、画像左下のやや上側になるあたり、サクラソウの左下に置きました。この画像の時点は、2009年2月22日。

南側ベランダに産まれた卵の画像です

 6月26日の未明、スズメに餌をあげようと、ベランダ西側にある餌箱(水槽転用)に「小鳥の餌」を入れ、ふと東側寄りにあるザルの入っているコンテナの方を見ますと、木の枝が刺さったようになっています。不思議に思って近づき、中をのぞき込みますと、鳩さんが座り込んでいるではないですか!。しかも、おなかの下が丸く見えます。するとこれは…。つまり…、卵が産まれたと!。画像は日が昇ってから、親鳩がいないのを見計らって撮影したもの。巣材はろくに無く、ザルが見事に利用されています。緑色の針金?のように見えるものは、朝顔に付いてきたつるを巻き付ける材料です。

北側段ボール箱内の卵の画像です

 ところがぁ!。北側でも鳩が「うーお、うーお」と鳴いています。姿が見えなくなるのを見計らって窓をそっと開けますと、段ボール箱にいつの間にか!。6月26日夕方。1日にして、北側と南側両方に卵が!!。これは大変なことになってきました(苦笑)。

南側ベランダに卵を産んだ親鳩の画像

 わかりにくい画像ですが、人の目があると、鳩も落ち着かないだろうと、目隠しに垂らしたすだれの向こうに、模様のある鳩の姿が見えます。これがどうも親鳩のようですね。ところが、まだ卵が1個ですと、案外うろうろしたり、夜はねぐらに帰ってしまいます。6月27日。

北側段ボールの様子です

 6月28日未明の、北側段ボール箱の様子。急速に巣材が充実しています。おおよそ丸く整形されているのもわかりますね。

南側ザル内2つになった卵の画像です

 6月28日。南側のベランダを掃除しようとして、ついでにカメラを向けましたら、親鳩は巣から出て飛んで行ってしまいました。まだまだ人の動きに慣れておらず、卵があることでナーバスになっている様子。人間も気を付けないといけないようです。しかし卵は2個になっていました。1日置いて2個産んだことになります。卵はピンポン玉のような色。つやがあり、なんともかわいいです。大きさはうずらの卵を一回り大きくしたようなくらい。すだれと左側のコンテナの壁とのスキマは、おおよそ20センチ弱。親鳩は間もなく戻ってきました。やれやれ…。

北側卵の画像です

 6月29日昼間。6月29日の未明は、荷物を発送する用事があり、うっかり外に巣のある内側の部屋(北側物置部屋)に、電灯をつけそうになったところ、夜中の2時頃だというのに、今度は北側の親鳩が飛んでいってしまいました。卵は守らなくていいのでしょうか…。上の画像は、主がいなくなってしまった時の卵の画像。まあ、2個になっているのを確認は出来ましたが…。


戻る 次のページへ 3ページへ 4ページへ 5ページへ 6ページへ 7ページへ 8ページへ 9ページへ 10ページへ 11ページへ 12ページへ 13ページへ 14ページへ 15ページへ 16ページへ 17ページへ 18ページへ 19ページへ 20ページへ 21ページへ 22ページへ 23ページへ 24ページへ 25ページへ 26ページへ 27ページ(最終ページ)へ